RACE REPORT
レースレポート
日本最大級のeモータースポーツ大会「JEGT」。今年も熱い戦いが繰り広げられたINDIVIDUAL MATCH (個人戦)も
残すところあと2戦。2022年2月に行われるグランドファイナル出場に向け、負けられない戦いが繰り広げられた。
2021年11月29日、セミファイナルの舞台は、最大勾配18%の高速コーナー、オー・ルージュが有名なベルギー スパ・フランコルシャン。エンジン全開率が高い、世界屈指の高速サーキットだ。
予選はGr.4カテゴリー、決勝はGr.3カテゴリーを使用し、予選決勝と同じメーカーを使用しなければならないレギュレーションとなった。
■予選グループA
予選タイムアタックの結果、#355 久万田選手がポールポジション、2番手に#191 菅原選手。#610 城野選手が3番手スタートとなった。
好スタートを決めたのが6番手スタートの#524 岡田選手。スタート直後に4位に浮上すると、そのままケメルストレートで、3位 城野選手の背後につけ、プレッシャーをかける。続くS字のレ・コームでは、城野選手がわずかにバランスを崩した隙をついて3位に浮上した。
フロントロースタートの1位 久万田選手、2位 菅原選手の上位2台は、後続を引き離しながら、盤石の走りを見せる。
3ラップ目最終盤で、それまで続いていた3位争いに決着がつく。最終バスストップシケイン。4位#555 加藤選手が3位 岡田選手をパス。このオーバーテイク劇に乗じて、5位までポジションを落としていた城野選手が一気に3位に浮上。オープニングラップで失ったポジションを取り戻した。
一方、レース序盤から、快走を続けていたトップ2台の順位争いはファイナルラップで動く。2位走行中の菅原選手が、ファイナルラップのケメルストレートで久万田選手をとらえトップに躍り出た。
レースはこのまま終了し、1位#191 菅原選手、2位#355 久万田選手。3位には、最後にポジションを奪い返した#610 城野選手が入り、4位は#555 加藤選手が入った。
■予選グループB
予選タイムアタックの結果、ポールポジションは、#156 杉守選手。わずか0.066秒及ばず#322 今井選手が2番手スタートとなり、3番手は#1 宮園選手と続く。
レースは2番手 今井選手が絶好のスタートを決め、1コーナーで杉守選手をオーバーテイク。しかし、その後のレ・コームで杉守選手がすぐにポジションを奪い返すというその後の波乱を予感させる展開となった。
こう着状態のまま迎えた3ラップ目、3位 宮園選手が今井選手をケメルストレートでとらえ2位に浮上し、1位 杉守選手を追い上げはじめる。
そして、続くファイナルラップの最終盤。宮園選手は、ブランシモンでついに杉守選手をとらえると、バスストップシケインへの飛び込みで逆転した。
1位は#1 宮園選手。2位はレース最終盤で逆転された#156 杉守選手となった。3位は、絶好のスタートを決めるも、結果的にポジションを1つ落とす形で#322 今井選手。4位は#190 川上選手がスタートのポジションを守り切った。
■予選グループC
ポールポジションは#999 佐々木選手、2番手#213 鍋谷選手というフロントロー。3番手は#625 今里選手、4番手#812 岡村(康)選手という隊列でスタートする。
オープニングラップでいい動きを見せたのは、2番手スタートの鍋谷選手と6番手スタートの#384 山中選手。鍋谷選手は好スタートを決め、ポールポジションの佐々木選手をしっかりとマーク。ケメルストレートでスリップストリームに入ると、ストレートエンドでトップに立った。
一方、山中選手は、1コーナーでポジションを1つ上げ、さらに4位 岡村(康)選手を追撃。レ・コーム脱出時にとらえて、4位に浮上した。
そのまま順位確定かと思われた、ファイナルラップでレースは動く。ポジションを奪われた後も、再三トップをうかがっていた佐々木選手が、ケメルストレートでついに鍋谷選手を捉えトップの座を奪い返した。
レースは、ファイナルラップでポジションを奪い返した#999 佐々木選手がトップ。2位は#213 鍋谷選手となった。3位は#625 今里選手、4位は#384 山中選手となった。
■決勝レース
決勝の舞台は、予選同様スパ・フランコルシャンサーキット。ただし、天候は滑りやすい雨でのレースとなった。
タイムアタックの結果、ポールポジションは#213 鍋谷選手、2番手スタートは#1 宮園選手。#191 菅原選手と#156 杉守選手がそれぞれ3番手、4番手と続いた。
スタートは、駆動方式と素のトラクション差が出る展開。ウラカン GT3を駆る2番手スタート#1 宮園選手が好スタートを切ると、1コーナー入口で早くもトップに躍り出る。
トップの#1 宮園選手に対し、#213 鍋谷選手、#191 菅原選手が再三ストレートで差を詰めるも、コーナリング速度と立ち上がりで安定している宮園選手をなかなか抜くことができない。また、上位3台のペースは雨中でも別次元で、後続を徐々に離していく。
レースは、滑りやすい雨の路面で高いコントロール力を見せた#1 宮園選手が優勝。2位には、3ラップ目レ・コームで鍋谷選手をオーバーテイクした#191 菅原選手が入った。ポールポジションスタートだった#213 鍋谷選手が2つポジションを落として3位。7番手スタートだった#555 加藤選手が、着実に順位を上げて4位に入った。
■混戦が予想されるグランドファイナル
今回のセミファイナルでグランドファイナル出場者が決定。上位陣は、今シーズン、強さと速さを随所に見せた#1 宮園選手が98ptでランキングトップ。安定した結果を残してきた#191 菅原選手(86pt)、#384 山中選手(79pt)が続く。
セミファイナルで決勝進出を逃し3pt獲得に終わった#812 岡村(康)選手は、わずか1pt差でランキング11位となり、惜しくもグランドファイナル進出を逃した。
注目は、なんといっても#1 宮園選手の連覇。しかし、今季は、Rd.1、Rd.3でそれぞれ優勝を逃していることもあり、他のドライバーにも十分付け入るチャンスがある。
目が離せないグランドファイナルには、ポイントランキング上位10名が出場。2022年2月6日(日)にYouTubeにてライブ配信が行われる。
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JEGT公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCid08Oniv1UkM_9DwTzGhEg/videos
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