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ニュースJEGT2024シリーズも、残すところ東京オートサロン2025会場でのオフラインレースのみ。
2025年1月12日(日)に開催される最終戦を前に、JEGTの解説としておなじみのNiShiKeNこと西澤 健太氏が最終戦への展望とチャンピオンシップ争いについてズバリ答えてくれた。
グランツーリスモのみならず幅広くeモータースポーツの分野で活躍する西澤氏のJEGTに寄せる想いとともに、アンケート形式でおこなったインタビューのすべてをご紹介しよう。
新たにチャレンジリーグを設けたJEGT2024シリーズ。
過去最大となる42チームという規模に拡大したJEGTに、西澤氏も大きな変革を感じたようだ。
まずは、今シーズンのここまでを振り返ってもらった。
昨年までの企業対抗戦が、トップリーグへの昇格を懸けた競技志向のチャレンジリーグと2つにわかれ、リーグの特色が明確になったと思います。
チャレンジリーグは、トップリーグに引けを取らないレベルの高いドライバーばかりです。下部リーグという位置づけではありますが、トップリーグ顔負けの熱いレースが繰り広げられました。
一方の企業対抗戦も、引き続き認定ドライバーがを交えて非常にレベルの高い見ごたえあるレースでした。また、昨年以上に、参加企業のカラーがしっかり出ていたように思います。
トップリーグではディフェンディングチャンピオンの#1 Sengoku Gamingが安定の強さを発揮しているものの、予想通り#52 KANTOモータースクール SCARZが優勝争いの筆頭候補にあがる活躍をみせています。
また、#12 KOSHIDO RACING Ⅻが昨年に引き続いて善戦をみせるなど、他チームもしっかりと存在感を示しているといえるでしょう。
特にRd.2で劇的な優勝劇をみせたことで、#8 ARTAもチャンピオン争い加わり、非常に見ごたえあるシーズンになっています。
他ジャンルで活躍してきたeスポーツチームの参戦が相次いだことが、昨年との大きく違うと感じました。eモータースポーツの注目度が上がってきていることに、いちファンとして非常に嬉しく思います。
以前から参加していた#1 Sengoku Gamingや#12 KOSHIDO RACING Ⅻはもちろんですが、今季から#52 KANTOモータースクール SCARZもトップリーグに加わりました。
さらに、チャレンジリーグにも、他ジャンルのeスポーツ活動をしてきたチームが数多く参加しています。
eスポーツチームの参戦をきっかけに、自動車やレースに馴染みのない方々がJEGTに興味をもってくれることを期待しています。
Rd.2の劇的な結果によって、例年以上に混迷を極めているトップリーグのチャンピオンシップ争い。
解説として全レースをみてきた西澤氏はどう感じているのだろうか。
シリーズチャンピオン争いの予想も含めて、ここまでの振り返りと最終戦への展望を聞いてみた。
>>#8 ARTAが劇的な勝利を飾ったRd.2のレースレポートはコチラ
トップリーグの#1 Sengoku Gaming、#52 KANTOモータースクール SCARZの2チームの活躍は、ドライバーラインナップからみても予想通りでした。
ただ、#52 KANTOモータースクール SCARZの選手層をもってしても、ディフェンディングチャンピオンの#1 Sengoku Gamingを上回ることができないという点は、非常に興味深いここまでの結果です。
2強の争いは、Rd.3の最後の最後までわからない展開になると思っています。
一方で、昨シーズンまで常に上位争いを繰り広げていた#54 MAZDA SPIRIT RACING with TC CORSEと#105 SPK e-SPORT Racing with TC CORSEの2チームが、今のところ影をひそめてしまっているのは予想外でした。
Rd.2での杉守 翔平選手(#8 ARTA)が印象的でした。
杉守選手はGranTourismoSportの頃からNSX使いとして輝かしい戦績を収めて来た選手で、長年ARTAチームをけん引してきた存在です。
天候のギャンブル性があったレースとはいえ、状況を冷静に読み切っての優勝はとても印象的でした。
Rd.3に向けても台風の目となることは間違いないので、#8 ARTAの巻き返しも含めて非常に期待しています。
オフライン開催されるRd.3は1つのレースを3人で乗り継ぐため、チーム力がより一層求められるレースです。
また、全チームが同じ会場でレースをすることから、総合的な情報戦が重要になるかと思います。
他チームの運転画面や肌で感じる空気感は、ドライバー個人のメンタル面だけでなくチーム戦略にも影響しそうです。
特に天候変化も予想されているため、オフライン会場という独特の雰囲気のなかで適切な戦略をチョイスする冷静な判断力が勝負を決める重要な要素になるかも知れません。
トップリーグで活躍する10チームのドライバーは、日本を代表する実力を有したトッププレイヤーばかりです。
当然、数多くのグランツーリスモプレイヤーにとってあこがれの存在でもあります。
トッププレイヤーとしてJEGTの場に立っていることに、自信と誇りをもって戦ってもらいたいです。
会場・配信で観戦しているお客様を盛り立てるような、パフォーマンス・ドライビングを期待してます!
ズバリ『#1 Sengoku Gaming!』といいたいところですが、ディフェンディングチャンピオンに立ちはだかる存在として#52 KANTOモータースクール SCARZに期待しています!(笑)
チェッカーを受けるまでどこが勝つか分からないという展開が一番見ごたえあって楽しめるため、最後まで熾烈な戦いが続くことを楽しみにしています!
最後に、解説者西澤氏からみる、オフラインレースの魅力について答えてもらった。
JEGT公式YouTubeチャンネルでの中継では伝えきれない、オフラインレースならではの魅力もたくさんあるようだ。
また、選手目線での、オフラインレースの考察も興味深い。
東京オートサロン2025への来場を迷っている方のために、最終戦への意気込みとともに紹介しよう。
オフラインで観戦する最大の魅力は、ドライバー個人のパーソナルな一面や個性が垣間見えることです。
各選手の雰囲気を肌で感じることで、新たな魅力を発見できるかも知れません。
また、選手にとっては普段とは異なる環境でのレースになるため、会場のデバイス・環境への適応能力やオフラインという場に慣れているかどうか?といった点が勝負にかかわる重要な要素になってきます。
チャンピオンシップ獲得の権利を残しているチームが多いため、各チームの熾烈な心理戦・バトルも見どころの1つでしょう。
一方、選手にとっても、オフラインレースは特別なものです。
会場にいるファンの方の熱い声援が、間違いなく選手の勇気とエネルギーになります。
選手登場・レーススタート・オーバーテイク・チェッカーといった各シーンで、ぜひ声援や拍手を送っていただき、会場全体でレースを盛り上げていきましょう!
ぜひオートサロン会場にお越しいただいて、生のオンラインレース観戦を楽しんで頂きたいです!
eモータースポーツは、普段レースに慣れ親しんでいない方にとっては「なぜそうなっているの?」と疑問に思う展開も数多くあります。
グランツーリスモというゲーム上の仕様を踏まえて、実況の鈴木学さん・リアルレース解説の方をアシストしながらレースの状況をご覧いただいている方にわかりやすくお伝えできるように頑張ってまいります。
ぜひレースをご観戦いただいて選手にご声援を送っていただければと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします!
長年JEGTを見てきただけあって、実にさまざまな切り口から今シーズンを切ってくれた西澤氏。
西澤氏の予想が当たっているのか、東京オートサロン2025会場で2025年1月12日(日)に開催されるRd.3の模様をぜひ生でご覧いただきたい。
もちろん、JEGTシリーズ戦と同様に、JEGT公式YouTubeチャンネルでも放送される。
遠方の方をはじめ、会場に来られない方は、ぜひ中継でチャンピオンシップ争いの行方を見守っていただきたい。
Text: 渡邉 篤
■ニシケンが語る!【2024シリーズ開幕直前】グランツーリスモ国内最高峰リーグJEGTの見どころ