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ニュースJEGTの本戦開催日に、正式プログラムとして組み込まれているエキシビジョンレース。
他リーグと同様にグランツーリスモ7を使用し、ゲスト陣の挑戦する姿が見どころとなっている。
プレイレベルはJEGTのリーグ戦に及ばないものの、ゲスト陣の素顔やグランツーリスモの新たな魅力が発見できる点が大きな魅力だ。
東京オートサロン2025でのオフライン大会を前に、JEGTファンの間でも浸透しつつあるエキシビションレースの見どころと魅力を改めて詳しく紹介しよう。
エキシビジョンレースは、今やJEGTの恒例行事になっている。
各リーグの緊迫感のあるレースのなかにあって、また違ったJEGTの魅力を感じられるコンテンツだ。
まずは、エキシビジョンレースの見どころや魅力についてみていこう。
eモータースポーツの魅力の1つは、誰でも手軽にはじめられることだ。
世界屈指の選手が集うトップリーグはハイレベルな争いが魅力ではあるものの、一般のファンやプレイヤーからすると浮世離れしたテクニックに圧倒されてしまうことも否定できない。
ゲスト陣によるエキシビションレースであれば、グランツーリスモをより身近に感じられる。
少しでもグランツーリスモをプレイした経験のある方なら「もっとこうすれば速いのに」といった見方も楽しめるだろう。
一方で、まったくプレイしたことがない方であれば、「意外と自分にもできるかも」という親近感を感じてもらえるはずだ。
エキシビジョンマッチでは、ゲスト陣の意外な素顔を見られるのも楽しみの1つだ。
実車のレースで活躍するプロレーシングドライバーが思うようにドライビングできずに悔しがる姿や、アシスタントの沢すみれさんが懸命にマシンを操る様子など普段はみられない面をみせてくれる。
レース結果も気になるところだが、ゲスト陣の素顔をみるだけでも楽しめるはずだ。
また、リアルレーシングドライバーのドライビング時の表情が見られるのも、グランツーリスモならではの魅力といえる。
実際のレースは、スタンドからは見えないことはもちろん、テレビ中継に映ることもない。
ヘルメットを被っているうえ、オンボード映像は車の進行方向を向いているためだ。
ぜひドライバーの表情にも注目して、JEGTのエキシビション企画を御覧いただきたい。
すでにRd.1、Rd.2を終えたJEGT2024シリーズだが、今季も見どころ満載のエキシビジョン企画を2戦とも開催。
特に、視聴者プレゼントのかかったゲスト解説者によるタイムアタックは、「泣きの追加アタック」も実施されるほど盛り上がった。
2024シリーズで開催された、エキシビション企画を振り返ってみよう。
過去最多の22チームが参戦する今季の企業対抗戦は、事前予選で決勝レースに進むチームを選抜する。
つまり、予選で敗退してしまったチームは、JEGT公式YouTubeチャンネルで放送されない。
そこで、Rd.1では、事前予選で惜しくも決勝への出場を逃した11チームによるエキシビジョンレースがおこなわれた。
敗退したチームとはいえJEGT認定ドライバーが出場するエキシビジョンレースは、天候の変化ありという難しいレギュレーションを設定。
ドライビングテクニックだけでなく、ピット戦略も求められるレースとなった。
レースは、終盤に豪雨が降り出したが、安定した走りをみせた能條 裕貴選手(#196 HOKUEI Racing)が最終コーナーでトップに立って逆転勝利。
2番手に井上 貴正選手(#56 Mazda E&T e-MOTOR SPORTS同好会 チームB)が続いた。
今シーズン初めての試みとして、ゲスト解説者によるタイムアタックがおこなわれた。
目標タイムをクリアすると視聴者に豪華プレゼントが当たるという懸賞つきのアタックのため、ステアリングを握るゲスト解説者には大きなプレッシャーがかかる。
Rd.1では、eスポーツ界より、鈴木ノリアキ氏が挑戦。
鈴鹿サーキットで安定した走りをみせ、目標タイムの2分02秒500を見事にクリアした。
Rd.2では、レーシングドライバーの木村 偉織選手が、プロのプライドを賭けて富士スピードウェイでタイムアタック。
実車とは異なるグランツーリスモの挙動に苦戦して思うようにタイムが伸びず、当初予定していたアタック回数では目標タイムには届かなかった。
しかし、ここで泣きのアタックラップ追加。
実際のレースに臨むかのような真剣なアタックをみせたが、最終的にはわずか0.2秒届かず。
本気でドライビングしていた疲労感と同時に、悔しそうな表情をみせた。
Rd.2では、ゲスト解説の木村偉織選手、沢すみれさん、解説の西澤健太氏によるスプリントレースもおこなわれた。
プロドライバーとして結果を残したい木村選手、eモータースポーツの専門家として負けるわけにはいかない西澤氏は本気モード。
そして、昨年山中 智瑛選手(#02 EVANGELION e-RACING×ウエインズトヨタ神奈川)にコーチング受けた、沢さんの活躍にも注目が集まる。
そして、ドライビングに長けた木村選手と西澤氏と、不慣れな沢すみれさんということで使用マシンに大きなハンデが設けられた。
沢さんが使用するのは、JEGTオリジナルリバリーで彩られたレーシングカーのホンダ NSX Gr.3、一方の木村選手と西澤氏はロードカーのホンダ シビックTypeRだ。
速さが圧倒的に違うマシンの戦いだったが、コーナリングがおぼつかない沢すみれさんに木村選手と西澤氏が1ラップ目前半であっという間に追いつく。
一方的な展開になるかと思われたが、絶妙なブロックラインを取る沢すみれさんを抜きあぐねて三つ巴の戦い。
さらに、2ラップ目以降はコーナリングの勘を掴んできた沢すみれさんが堅実な走りをみせ、意外にも抜きつ抜かれつの好レース。
チェッカーフラッグ直前のホームストレートに3ワイドで立ち上がるも、最後は沢すみれさんが自滅して、木村選手が勝利を納めた。
Rd.2を終えて混戦になったトップリーグのチャンピオンシップ争いが気になる東京オートサロン2025での最終戦だが、エキシビション企画にも大いに期待したい。
昨年は、ゲスト陣をリーダーとして、チームバトルとしておこなわれた。
手に汗握るトップリーグはもちろんだが、何が起こるかわからないエキシビションレースもぜひ会場での生観戦をおすすめしたい。
2025年1月12日(日)に東京オートサロン2025でおこなわれる今年のラウンドファイナルでも、エキシビジョンレースは開催される予定。
内容の詳細についてはまだ発表されていないが、エキシビション企画の詳細はJEGT公式Xや本サイトで随時お伝えする。
また、いつもどおり、JEGT公式YouTubeチャンネルでも配信される予定だ。
Text: 渡邉 篤
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