【チーム紹介】スーパーGTでも戦う名門チームの名前を背負う重みをにじませる#8 ARTA

#8 ARTAのロゴマーク

今回のトップリーグ参加チームの紹介は、JEGTを主催するオートバックスセブンが運営する#8 ARTAだ。
スーパーGTを主戦場に幅広く活躍する「ARTA」は、実車のレース界で歴史ある名門チームといえるだろう。

戦う舞台はグランツーリスモ7を使用するJEGTだが、同じチーム名を冠し、リバリーやウェアまでも実車チームと揃えているだけに、結果に対して強いこだわりをもっているようだ。

アンケートに答えてくれたのは、見事な戦略とテクニックでRd.2で勝利を掴んだ杉守 翔平選手。
決して多くは語らなかったものの、言葉の端々にみなぎる決意を感じ取りながらご覧いただきたい。

※アンケートの実施時期はシーズン開幕前

リアルとバーチャルの融合を体現したチーム

スーパーGTとほぼ同じリバリーを再現した#8 ARTAのNSX

スーパーGT 500クラスに出場する名門チームのARTAと同名で参戦。
使用マシンに施したリバリーも、実写のデザインをほぼ再現している徹底ぶり。
ただし、マシンに関してはスーパーGTのレギュレーションに合わせてFR化したシビックはグランツーリスモ7にないため、同じホンダのマシンからNSX Gr.3をチョイスしている。

まずは今シーズンのチームについて、詳しく紹介しよう。

チーム概要と所属選手

チーム名：ARTA
ゼッケン：8
エントラント名：オートバックスセブン
チームコメント：
今年から再びARTAの名前で参戦することになりました。

GT500に参戦するリアルチームと同様にホンダの車両を使用し、強力なドライバー達と共にシリーズチャンピオンを目指します。

辻村 亮介

全国都道府県eスポーツ選手権 グランツーリスモ部門 エリアE 出場

滝田 歩夢

FIAGTC 2020 ワールドツアー in シドニー Manufacturer series 5位
全2020 国都道府県対抗eスポーツ選手権KAGOSHIMA 北信越代表

杉守 翔平

GTスポーツ ワールドファイナル　マニュファクチャラー部門　ホンダ代表（2018、2020、2021）

赤羽 佑互

大石 澄海

2019 全国都道府県対抗eスポーツ選手権IBARAKI 少年の部静岡県代表
2020 全国都道府県対抗eスポーツ選手権KAGOSHIMA 少年の部静岡県代表

Q1.今シーズンのクルマと選定理由は？ 

使用車両：HONDA NSX Gr.3
リアルのチームがホンダのマシンを使用しているため、同じメーカーのマシンを選びました。

Q2.リバリーのポイントは？

実車のGT500 8号車のカラーリングをほぼそのまま再現しました。

Q3.今シーズンのチームの雰囲気は？

平均年齢が若返って活き活きとしております（笑）

Q4.チームとして普段はどのように練習している？

自主トレを各自で積みつつ、時間を合わせてオンラインで合同練習もしています。

シリーズチャンピオン奪取への強い想い

杉守選手の回答は、言葉少なで一見ドライにみえる。
しかし、戦略を一切明かさないところも含めて、初のシリーズチャンピオン獲得に向けてチームが真剣に取り組んでいる様子がうかがい知れた。

今シーズンの注目ポイントと、ファンの方へのメッセージをぜひご覧いただきたい。

Q5.チームとしての戦い方や秘策は？

企業秘密です。

Q6.ファンの方にぜひ注目してもらいたいチームのアピールポイントは？

デザインを刷新したレーシングスーツに注目してもらいたいです。
スーパーGT 500クラスに8号車 ARTAで出場するドライバーと、ほぼ同じデザインになりました。

Q7.今シーズンの意気込みも含めて、ファンの方にメッセージをお願いします

今シーズンのARTAは、今まで以上にJEGTの活動に力を入れております。
今年こそシリーズチャンピオンを獲得しますので、熱い応援をよろしくお願いします。

名門チームとしての矜持

JEGT2024シリーズRd.2の優勝インタービューに答える杉守 翔平選手（#8 ARTA）

実車レースの世界でARTAといえば、プロジェクト発足からすでに四半世紀以上を数える名門チームだ。
アンケートの回答からは、「ARTA」というチーム名を冠していることへのドライバーとしてのプライドが垣間見えた。
ツーリングカーレースの頂点ともいえるGT500クラス、そしてグランツーリスモ7の国内最高峰リーグのJEGT、いずれもトップカテゴリーで戦うという意味ではまさに名門#8 ARTAとしての矜持があるからだろう。

スーパーGTに出場する8号車 ARTAの今季は、残念ながら苦しい状況にある。（Round8 MOTEGI終了時点）
JEGT2024シリーズ最終戦が開催される東京オートサロン2024の会場には、多くのARTAファンも訪れるはずだ。
また、各種イベントのため、8号車に乗るドライバーが訪れるかもしれない。
十分に逆転優勝を狙える位置につけている#8 ARTAが、GT500チームやファンの溜飲を下げる結果を残せるかどうかに注目したい。

JEGT2024シリーズRd.3は、2024年1月12日（日）の東京オートサロン2024で開催される。
当日は公式YouTubeチャンネルで生中継されるが、「eモータースポーツ」のARTAが活躍する姿をぜひ会場でご覧いただきたい。

Text： 渡邉　篤

見事な戦略とドライビングで#8 ARTAが今季初勝利を挙げたJEGT2024シリーズRd.2

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