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ニュース2024年1月25日にリリースされたグランツーリスモ7のバージョン1.42へのアップデートでは、各種イベントや細かな修正とともに、スズキの人気4WD車ジムニーが追加され話題となった。
軽自動車ながら、本格的クロスカントリー車として世界中のファンから支持されるジムニー。
人気の理由とともに、スズキ ジムニーの魅力をたっぷりとお伝えしよう。
現在も販売され続けているジムニーの初代は、今から50年以上前の1970年に登場した。
時代の変遷とともにフルモデルチェンジは行ってきているものの、50年余りの間に実施されたフルモデルチェンジはわずか4回。
また、基本的にボディ形状や特徴的な丸目のヘッドライトは、現行の4代目でも踏襲されている。
1つのモデルライフが長く、初代から大きくスタイリングを変更していないところからも多くの人に支持されていることがわかる。
スポーツカーファンにはあまり馴染みのない、スズキ ジムニーの特徴を改めて紹介しよう。
初代ジムニーは、軽自動車初の本格四輪駆動オフロード車として発売。
デビュー当時は排気量わずか359ccながら、堅牢なラダーフレームに前後リジットサスペンション、4WD機構を備えた正真正銘のクロカン車だ。
現行型では性能面は進化しているものの、基本的な構造は初代と変わらない。
時代が変わっても、ジムニー本来のクロカン車というアイデンティティが失われていない点が多くのファンから支持を集め続けているのだろう。
ジムニーの細部をみていくと、悪路走破性というクロカン車に欠かせない要素の向上に情熱が注がれていることがわかる。
例えば、フロントバンパーの左右が切れ上がった形状は、単なるスタイリングではなく障害物が走行の妨げになることを防ぐためだ。
ほかにも、重量によるフロントの沈み込みを抑えるため、エンジンをフロントタイヤの前端よりも後方に設置するなど細部に渡って悪路走破性を高めるための工夫が凝らされている。
自動車メーカーとしては、販売台数を伸ばして商業的に成功するために、できるだけ大衆の求める機能を搭載するのがセオリーだ。
しかし、ジムニーの開発思想は、初代から一貫して「妥協のない悪路走破性能」という点もファンの心を掴んで離さない理由の1つだろう。
グランツーリスモ7の今回のアップデートで収録されたのは、2018年から販売されている4代目のJB64型だ。
他車種と同様に現車を忠実に再現しているグラフィックスの美しさはもちろん、カスタマイズも楽しめる点はジムニーファンにはたまらないポイントだろう。
グランツーリスモ7に収録されているジムニーの楽しみ方を紹介するので、オフロード車にあまり興味のなかったかたもぜひ参考にしてほしい。
グランツーリスモ7では、他車種と同様にジムニーも自由にカスタマイズできる。
実車のジムニーで定番のカスタマイズも、ある程度再現できるようになっている点はファンにとってうれしいポイントだろう。
例えば、車高を最大限上げてワイドタイヤを装着、前後バンパーの変更にスペアタイヤレスといったスタイリングを楽しむことができる。
また、他車種と同様にターボの装着やマフラーの変更でパワーアップもできるため、最速仕様のジムニーに仕上げることも可能だ。
グランツーリスモ7でジムニーの良さを最大限発揮できるのは、やはりダートやスノーコースになるだろう。
アメリカのコロラドスプリングス、カナダのレイク・ルイーズといった悪路コースで、ジムニーの魅力を存分に味わってほしい。
走行後には、コーナリングが決まったシーンなどをフォト機能で保存するのもおすすめだ。
砂埃や雪煙を上げながら走る様子は、ジムニーだからこそ絵になる。
グランツーリスモ7のサブタイトルには、「THE REAL DRIVING SIMULATOR」。
ゲーム内ではレースが主軸になっているものの、あくまでも「ドライビング」を楽しむことが重要な要素だということを示している。
憧れのスポーツカーや高い運動性能をもつレーシングカーも魅力的だが、ジムニーのような一般車で普段走ることのできないダートや雪上走行を楽しめるのもグランツーリスモ7の醍醐味の1つだ。
スポーツカテゴリ以外のクルマは、ジムニー以外にも多数収録されている。
一般車でも手を抜くことなく作り込まれているため、トヨタ アルファードやクラウン Athlete、欧州の高級セダンの上質な内装を眺めているだけでも楽しい。
レースやタイムアタックに疲れたら、いつもは乗らないクルマでドライブを楽しんでみてはいかがだろうか。
Text: 渡邉 篤
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