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2023年11月18日(土)に「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series Supported by GRAN TURISMO」のラウンド2(以下Rd.2)が開催される。
10月の開幕から約1ヶ月、トップリーグはラウンドファイナルにつながる大切な一戦となるだけに、Rd.1の結果を踏まえた各チームの采配が気になるところだ。
一方の企業対抗戦は、Rd.2がシリーズ順位を決める最終戦となるため、Rd.1で振るわなかった昨年からの参加チームは是が非でも上位を狙いたい。
参加全27チームという、グランツーリスモの大会として国内でも例を見ない規模で開催されるJEGTのRd.2の気になるエントリーリストと展望をご紹介しよう。
# | チーム名 | 使用車両 | 第1ドライバー | 第2ドライバー | 第3ドライバー |
1 | Sengoku Gaming | 日産 GT-R ニスモ GT3 ’18 | 奥本 博志 | 今村 駿佑 | 小林 利徠斗 |
02 | EVANGELION e-RACING×ウエインズトヨタ神奈川 | トヨタ GRスープラ レーシングコンセプト ’18 | 鈴木 聖弥 | 山中 智瑛 | 森本 健太 |
11 | KOSHIDO Jr.RACING | トヨタ GRスープラ レーシングコンセプト ’18 | 佐久間 俊一 | 今井 慶春 | 岡村 康平 |
12 | KOSHIDO RACING | ジェネシス X GR3 | 今里 駿斗 | 長 和樹 | 山本 英弥 |
35 | NISSAN × TRUST RACING | 日産 GT-R ニスモ GT3 ’18 | 新川 真也 | 上野 柊斗 | 植木 俊輔 |
54 | TC CORSE Esports MAZDA | マツダ RX-VISION GT3 CONCEPT | 佐藤 真太朗 | 加藤 達彦 | 佐々木 唯人 |
55 | AUTOBACS | ポルシェ 911 RSR (991) ’17 | 須賀 崇 | 滝田 歩夢 | 杉守 翔平 |
105 | TC CORSE SPK e-SPORT Racing with TOYO TIRES | マツダ RX-VISION GT3 CONCEPT | 鍋谷 奏輝 | 深谷 諄 | 宮園 拓真 |
127 | eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS | マクラーレン 650S GT3 ’15 | 瀬田 凛 | 佐久間 輝 | 堤口 直斗 |
777 | ZIMA RACERS | トヨタ GRスープラ レーシングコンセプト ’18 | 石水 優夢 | 松山 雄大 | 辻村 亮介 |
2023年10月9日に開幕したJEGT2023シリーズトップリーグ。
Rd.1では昨年王者の#1 SengokuGamingが優勝を決め、結果だけをみると大きな番狂わせはなさそうにみえる。
しかし、各セッションの結果を細かくみると、盤石に思える#1 SengokuGamingでさえも安心はできない。
実際、#1 SengokuGamingはRd.1でオールセッショントップの完全勝利だったにも関わらず、メンバーと出走順をガラリと変えてきた。
Rd.1で最後を走ってトップチェッカーを決めた奥本 博志選手をスーパーラップに起用し、安定した走りに定評のある今村 駿佑選手が決勝第1ヒート、最後はルーキーの小林 利徠斗選手に託すという決して守りに入らない布陣で臨む。
一方で対象的だったのが、巻き返しを図る開幕戦4位の#02 EVANGELION e-RACING×ウエインズトヨタ神奈川。
不本意な結果に終わったであろうRd.1とまったく同じ、鈴木 聖弥選手、山中 智瑛選手、森本 健太選手を起用し担当セッションも変わらない。
誰もが認める実力者揃いのチームだけに、泰然自若の姿勢はやはり自信の表れだろうか。
ほかにも、Rd.1で今季の活躍を予感させる走りをみせた、#12 KOSHIDO RACINGも気になる存在だ。
予選スーパーラップでトップと同タイムを記録(ルールにより昨年上位の#1 SengokuGamingがポールポジション)するなど、最終順位こそ7位だったものの決勝ヒート2までは2番手をキープ。
メンバーと担当セッションを入れ替え、決勝レースでの上位フィニッシュを狙う。
また、Rd.2ではルーキーの活躍にも期待したい。
先に紹介した小林 利徠斗選手(#1 SengokuGaming)、佐藤 真太朗選手(#54 TC CORSE Esports MAZDA)、佐久間 輝選手(#127 eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS)、松山 雄大選手(#777 ZIMA RACERS)が記念すべきJEGTトップリーグデビュー戦を迎える。
# | チーム名 | 使用車両 | 第1ドライバー | 第2ドライバー | 第3ドライバー |
7 | eスポーツスタジアム郡山 | ポルシェ 911 RSR (991) ’17 | 中河西 宏樹 | 秋葉 覇貴 | 小倉 祥太 |
8 | AUTOBACS CLUB TEAM | ポルシェ 911 RSR (991) ’17 | 上野 哲 | 福室 力 | 篠原 琉聖 |
19 | HOKUEI Racing | マクラーレン 650S GT3 ’15 | 梅内 陽太 | 能条 裕貴 | 大石 雄太 |
25 | MIE TOYOPET BTF SPIRIT CLUB TEAM | トヨタ GRスープラ レーシングコンセプト ’18 | 川喜田 雅則 | 海野 洋 | 千原 勇人 |
33 | NTT ComEng eSport Racing | ポルシェ 911 RSR (991) ’17 | 長谷部 顕司 | 川村 壮人 | 佐藤 優人 |
43 | Garaiya | プジョーRCZ Gr.3 | 熊澤 淳 | 檀野 興佑 | 深川 英寿 |
52 | SCARZ | マツダ RX-VISION GT3 CONCEPT | William Nelson | 後藤 優介 | 佐々木 拓眞 |
84 | TOMEI POWERED | 日産 GT-R ニスモ GT3 ’18 | 山中 真生 | 岩本 智樹 | 嶋田 吉輝 |
87 | HKS e-MotorSport | スバル BRZ GT300 ’21 | 吉安 悠介 | 尾田 結都 | 尾形 莉欧 |
90 | WEB OPTION RACING | 日産 GT-R ニスモ GT3 ’18 | 宮部 和哉 | 深田 一希 | 浪井 楓 |
103 | WEINS CLUB TEAM | トヨタ GRスープラ レーシングコンセプト ’18 | 戸村 優稀 | 橋本 理 | 新木 悠真 |
104 | TOYO TIRE eモータースポーツ部 | フォード マスタング Gr.3 | 石川 ひかる | 市井 智也 | 乾 慈深 |
135 | Yamaha esports Boosters | ポルシェ 911 RSR (991) ’17 | 川合 克将 | 中務 仁 | 平井 睦輝 |
504 | WEINS_GR × AIRBUSTER | トヨタ GRスープラ レーシングコンセプト ’18 | 彦坂 佳史 | 彦坂 龍羽 | 鵜飼 幸希 |
523 | 日産サティオ佐賀 | 日産 GT-R ニスモ GT3 ’18 | 石田 誠 | 伊奈田 孝高 | 伊藤 龍志 |
557 | Team G-7AUTOSERVICE | マクラーレン 650S GT3 ’15 | 河崎 峰 | 鎌田 智暉 | 秋本 匠啓 |
571 | Team EMC×sti | スバル BRZ GT300 ’21 | 上保 政洋 | 大原 悠暉 | 大石 澄海 |
開幕戦では新規参入チームの活躍が目立った企業対抗戦は、今回のRd.2が今季最終戦となる。
Rd.1の結果と合わせてシーズン成績上位2チームがトップリーグと入れ替えになるため、どのチームもまったく手の抜けない1戦だ。
Rd.1では昨年までの参加チームが下位に追いやられた格好となっているが、このまますんなり新規参入チームが上位を独占するとも思えない。
まず、初参戦初優勝を飾った#135 Yamaha esports Boostersは、井奥 健太選手から川合 克将選手にメンバーを変更し、出走順も変化をつけてきた。
Rd.1では予選から決勝にかけて徐々にポジションを上げて優勝を掴み取ったが、今回はどのような展開になるだろうか。
また、同じく新規参戦チームとして注目を集める#52 SCARZも、決勝レースに注目の佐々木 拓眞選手を配するなど2位を獲得したRd.1と同様の構成となる。
トップリーグとの入れ替えを確実にするためにも、#135 Yamaha esports Boostersの2連勝を阻みたい。
一方で、昨シリーズで強さを発揮した#504 WEINS_GR × AIRBUSTERと#571 Team EMC×stiは、それぞれRd.1からメンバーを一部入れ替えてきた。
#504 WEINS_GR × AIRBUSTERでは、Rd.1に出場した冨林 勇佑選手が外れ、彦坂 龍羽選手とルーキー鵜飼 幸希選手を起用。
#571 Team EMC×stiは新たに上保 政洋選手の投入しつつも、決勝レースはRd.1と同様に大石 澄海選手に託して上位奪取を目指す。
Rd.1では、2年目以降の出場チームの中で最高位を獲得した、#87 HKS e-MotorSportにも注目したい。
予選タイムタックに吉安 悠介選手、続く予選レースは尾田 結都選手、決勝レースは尾形 莉欧選手というRd.1とまったく同じ布陣。
開幕という緊張感からは解放されるRd.2では、さらなる上位を狙える可能性もある。
企業対抗戦は、JEGT認定ドライバーがレースをけん引する存在であることは間違いない。
しかし、社員枠で出走する選手も実力派揃いのため、認定ドライバーとはいえ油断は禁物だ。
トップリーグとは異なるアグレッシブな展開が楽しめたRd.1に続き、Rd.2では各チームがどのようなレースを見せてくれるのか。
全2戦の成績上位2チームは来季のトップリーグ出場権を獲得するだけに、昨シーズン以上に熾烈な上位争いが予想される。
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