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ニュースJEGTのオフシーズンを利用して、6月から始まったYouTube動画企画。
「沢すみれの挑戦!目指せ!JEGT認定ドライバー」が、シリーズ5回目を迎えた。
グランツーリスモ初心者のレースクイーン沢すみれさんが、JEGT認定ドライバーの山中智瑛選手の指導のもと、JEGT認定ドライバーを目指して練習をするという内容だ。
沢さんと山中選手の軽妙なやり取りは、eモータースポーツをしない方でも楽しめる。
一方で、グランツーリスモ初心者にとっては、上達のヒントが詰まった本企画の内容を少しだけ紹介しよう。
今回の動画企画に参加してくれるのは、JEGTのアシスタントMCとしてもおなじみの沢すみれさんと、堅実な走りに定評がある認定ドライバーの山中選手。
また、会場にはオープン以来クルマ好きの間で話題のあの場所が選ばれた。
まずは、キャストと会場について簡単に紹介しよう。
>>沢すみれさんも挑戦している鈴鹿サーキットの攻略法はこちら
沢すみれさんはARTAを始め名門チームを渡り歩いてきた、言わずと知れたレースクイーンだ。
2021シリーズからは、JEGTのアシスタントMCを担当。
レースクイーンで培ったレースの知識をベースにeモータースポーツへの理解を深め、最近では解説者顔負けの的確なコメントをすることでも定評がある。
2023年1月に東京オートサロン2023会場で開催されたエキシビジョンマッチで4位という悔しい結果に終わったこともあり、今回の挑戦を決意した。
eモータースポーツの経験がほとんどない沢すみれ選手を導くのは、JEGT認定ドライバーの山中智瑛選手。
山中選手はグランツーリスモの世界大会で優勝するなど、JEGT以外でも輝かしい実績を残している。
実力に関しては折り紙付きだが、名選手が名コーチになるのかは未知数。
果たして沢さんをJEGT認定ドライバーに導くことができるのか、山中選手の指導力に注目したい。
今回のシリーズを撮影しているのは、ARTAが2023年4月にオープンした「ARTA MECHANICS & INSPIRATIONS」。
レーシングチームを核とするARTAブランドの世界観を味わってもらうための旗艦店として、ほかにはない展示車や各種グッズが並べられるクルマ好き必見のショップだ。
レーシングチームとしてのノウハウを注ぎ込んでARTA MECHANICSが開発した、「LEGAVELO」(NSX)や「VIGALE」(GR86)といったカスタムカーのほか、F1マシンや有名なカスタムかーなども展示されている。
今回のシリーズでは、ハンコンすらほとんど触ったことのない沢すみれさんが、回を重ねるごとにみるみる成長していく。
世界レベルの選手が用意した課題と的確なアドバイスは、グランツーリスモ7のHowTo動画として多くのプレイヤーにもおすすめできる内容だ。
「なんで勝手にハンドル動くんですか?」ハンコンのFFB(フォースフィードバック)に驚く沢さん。
アクセルやブレーキも含めてたどたどしい操作から、沢さんが本当にグランツーリスモ初心者であることがわかる。
しかし、一方でコースアウト寸前のアクセルワークやハンドルさばきなど、初心者とは思えない神がかったプレイを見せる場面も。
レースクイーンとして、長年レースを見てきた経験がいかされているのだろうか。
実力チェックで確認した筑波サーキットのタイムは1’19.046。
山中選手の記録した1’11.102とは、短いサーキットにも関わらず8秒近いギャップがある。実力チェックをみた山中選手は「今のままいけばJEGT認定ドライバーの可能性はある。適正はあると思います」と心強いコメント。
沢さんのやる気にも火がついたようだった。
沢さんの実力を把握したうえで、山中選手はさまざま課題を用意。
まずは、コースが短い筑波サーキット、しかもロードスターという速度の遅いクルマで練習。
次に、同じコースをGr.3のレーシングカーで走ってみるといった具合に、徐々にレベルアップを図るように考えられている。
また、ブレーキやハンドル操作の基本から、次は荷重移動と課題も細分化されていて初心者でもわかりやすい。
現在公開されている動画では、鈴鹿サーキットをレーシングカーで走り、ハンデがある状態とはいえ山中選手とバトルするところまでステップアップしている。
課題と合わせて注目していただきたいのが、練習走行をしている沢さんに対する山中選手のアドバイスだ。
「ブレーキは軽く」「アクセルを早めに踏みすぎない」など、沢さんの操作の問題点をとらえて的確に言葉をかける。
なかには、一瞬のアクセルオフを見逃さず「今アクセル抜きましたね」と、さすがトップドライバーという鋭い指摘もあった。
実は、どれも初心者がやりがちな操作に対してのアドバイスなので、グランツーリスモを始めたばかりの人も参考にしてほしい。
沢すみれさんも、山中選手も本来はあまりトークをしないことが多い。
しかし、動画を見ていると意外にも二人の軽妙なやり取りに、思わずクスっとしてしまう場面があってグランツーリスモは関係なく楽しめる。
ちょっと褒められると気分がよくなって大きなことを言う沢さんと、それをたしなめる優しい山中選手という構図がなんとも面白い。
一方で、真剣なタイムアタックでは、一気にプロの顔になるギャップもみせる。
世界は違っても、お互いに本気で何かに取り組んできたからこそ感じるリスペクトがあるのだろう。
記事では動画の魅力を半分もお伝えしきれないが、興味のある方はぜひJEGT公式チャンネルから視聴してみてほしい。
Text: 渡邉 篤
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