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ニュース1970年に茨城県下妻市にオープンした筑波サーキット。
かつてはF3やJTCC(全日本ツーリングカー選手権)も開催されていた名門サーキットで、現在でも多くのモータースポーツファンから親しまれている。
グランツーリスモ7でも、ロードカーのレースを中心に公式、非公式問わず多くのイベントで採用されているコースだ。
規模が小さいため現実的な速度までしかでないことから、グランツーリスモではかえってリアリティを感じるかも知れない。
初心者から熟練プレイヤーまでぜひ攻略しておきたいコースの1つということで、基本的な攻略方法を紹介しよう。
筑波サーキットは首都圏からのアクセスが容易なこともあって、関東におけるモータースポーツの重要拠点だ。
現在はトップカテゴリーのレースは開催されていないものの、さまざまなモータースポーツ関連のイベントが開催されている。
筑波サーキットの概要と、グランツーリスモ7に登場する筑波サーキットに向いている車種を紹介しよう。
筑波サーキットは全長わずか2,045mで、ストレート長は最長のバックストレートでも437mしかないため最高速は限られる。
一方で、特徴の異なるコーナーが所狭しと設けられており、繊細なブレーキングや荷重移動といったドライバーの腕が試されるコースだ。
大きなレースはあまり開催されないものの、F4やカートなどのチャレンジカテゴリーのレースや一般参加の走行会など、モータースポーツを身近に感じられるさまざまなイベントが開催されている。
グランツーリスモで筑波サーキットを走る際は、Gr.3などのレーシングカーではなくロードカーをおすすめしたい。
速度域的にロードカーが最適というのもあるが、基本的なドライビングテクニックが試されるサーキットだけに、クルマの動きを把握しやすいロードカーで走り込みをすることで実力アップを図れる。
また、デイリーレースや公式レースなどのレギュレーションでも、筑波サーキットを使用する際はロードカーが指定されていることが多い。
強いてGr.3から選択をするのであれば、回頭性と加速性能を重視して選びたい。
具体的には、マツダ RX-VISIONやホンダ NSX Gr.3などが向いているだろう。
コース長が短いということは、ライバルと差がつきにくい。
また、道幅もあまり広いサーキットではないため、抜きどころも限られてくる。
つまり、1つミスをしてしまうと、コース上で取り返すのは困難ということだ。
コース全体をアバウトにとらえるのではなく、コーナー1つずつの攻略ポイントをしっかりと押さえて、ミスのないように走り込んでおきたい。
筑波サーキットの全コーナーの攻略ポイントを紹介しよう。
ただし、使用する車種の速度域やドライバーの好みによってアプローチは大きく異なるため、あくまでも基本ということを前提にしてもらいたい。
>>筑波サーキットとは対照的に長いストレートが特徴のサルト・サーキットのコーナー名称紹介はこちら
1コーナーの難しさは、ブレーキングポイントが小さな上り坂を絡めた部分にあることだ。
ホームストレートでの最高速と、使用車種のブレーキ性能によってポイントは大きく異なるため、上り坂の頂点を中心に過不足なく減速できるポイントを見つけよう。
コーナー進入後はイン側をまわり、アウト側いっぱいまでつかって立ち上がるラインが理想だ。
1コーナー脱出後のS字は、左右の縁石をギリギリまで使いながら直線的に抜けよう。
理想的なラインを通れば、どの車種でもほぼ全開で抜けられるはずだ。
第1ヘアピンのブレーキングは姿勢を乱しやすいので、ステアリング切らない状態で一気にブレーキングすることが大切。
無理にアウトインアウトのラインを取ろうとすると、かえって姿勢を乱すことに繋がるためクリッピングポイントめがけて直線的なブレーキングを心がけよう。
しっかりと減速したら、ステアリングを切り込んでイン側の縁石に乗りながらクルマを曲げていく。
筑波サーキットで、唯一固有の名称がつけられている“ダンロップコーナー”。
攻略のポイントは、いかに速度を落とさずにクリアするかという点だ。
ブレーキでフロント荷重にして、クルマをイン側にさえ向けられればアクセルを開けながらクリアできる。
ハードブレーキで速度を落としすぎると、続く80Rでライバルに抜かれてしまうのでクルマを曲げるために必要な分だけブレーキを踏むように心がけよう。
80Rを抜けるには、走行ラインがもっとも重要なポイントになる。
無理なラインだと必要以上にアクセルオフや、場合によってはブレーキが必要になってしまう。
限りになく全開に近い状態で抜けられるラインを見つけよう。
筑波サーキットでもっともきつい第2ヘアピンは、脱出を重視したラインを通る。
フルブレーキングでしっかり減速し、クルマをできるだけ早くコーナー出口に向けることが重要。
コーナー脱出時にどれだけ早くアクセルを踏み込めるかが、コース最長のバックストレートの速度に大きく影響する。
最終コーナーへ進入する際のブレーキングは、使用する車種によって異なる。
基本的にはあまりハードなブレーキングではなく、コースを飛び出さない程度に減速することとクルマの向きを変えるために荷重移動のためのブレーキといったイメージだ。
コーナーに進入したあとは、アクセルコントロールでラインを維持しつつ、出口が見えたら全開でホームストレートに突入しよう。
筑波サーキットはコース長が短いうえ、クセの強いコーナーがあるわけではない。
しかし、ブレーキやアクセル操作の基本的なことが試されるサーキットだ。
初心者でも簡単に覚えられるので、ドライビングの基本をマスターするためにもぜひ走り込んでもらいたい。
また、中級者以上でも基本的なテクニックに磨きをかけるために、有効な練習を積めるだろう。
そして、もし足を運べる場所に住んでいるのであればぜひ1度実車で走行してみてほしい。
速度域が低いので、チューニングカーではない一般のクルマでも十分楽しめるはずだ。
普段スポーツ走行をしないドライバーを対象とした走行体験イベントなども頻繁に開催されているため、機会があればサーキット走行にチャレンジしてみるのもいいのではないだろうか。
Text: 渡邉 篤
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