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ニュースグランツーリスモの大会やオンラインレースでは、車種を自由に選択できることも多い。
しかし、あまり使用されていないサーキットではインターネット上にあまり情報もなく、何を基準に選ぶべきか迷ってしまうこともある。
そこで今回は、グランツーリスモの大会で好成績を残すための車種選びについて、そのポイントを紹介しよう。
ライバルに差をつけるためにも、大会への参加前にぜひ参考にしてほしい。
グランツーリスモの大会で上位に入るには、コースに合った車種を選ぶことが重要だ。
一方で、初心者の場合は1車種に絞って特性をしっかり掴んでおくほうが、結果的に速く走れることもある。
まずは、車種を選びの重要性と考え方について解説しよう。
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多くの大会ではBoPが適用されるので、車種による性能差はほとんど出ない。
しかし、加速性能や回頭性、安定性といった“特性”は異なるので、選ぶ車種が結果に直結することもある。
また、BoPの適用によって本来の性能が大きくスポイルされてしまう車種もあるので、車種選びをする際は、BoPを適用した状態で選びたいところだ。
グランツーリスモでは、同じコースでも車種によって大きくタイムに差がつくことが多い。
アップダウンの量やコーナーの種類と数、直線の長さによってコースに最適な車種が異なるためだ。
基本的には、コースのなかで特徴を最大限活かせる車種を選ぶようにしよう。
また、プレイヤーの腕やドライビングスタイルによっても選ぶべき車種は変わってくる。
重視したいポイントによって必要とする車両特性が違うので、どのポイントでタイムロスをしているのかを見極めたうえでのクルマ選びも重要だ。
たとえば、富士スピードウェイの後半セクションのように登りながらコーナリングをするテクニカルセクションでのタイムロスを防ぎたい場合は、回頭性と高い加速性能を両立したトルクのあるMR車両が望ましい。
一方で、ホームストレートをはじめ、前半の高速区間を重視するならハイパワー車両という選択になるだろう。
初心者の場合は走らせ方を熟知したクルマのほうが、多少特性がコースと合わなくても結果的に速く走れることは多い。
車種を変更すると特性が変わり、ブレーキングポイントの感覚やコーナリング時のアクセルワークを掴みにくくなる面もあるためだ。
特に初心者の場合は、コースによってクルマを使い分けるのではなく、まずは得意なクルマをカテゴリごとに見つけておこう。
ブレーキポイントやコーナーでのアクセルの開け方など、特性をしっかりと掴んでおけば、安定して一定以上の成績を残せるようになる。
また、得意な車種をみつけておくと、コースに合ったクルマを探す際にも役立つ。
使い慣れた車種で基準タイムを計測しておけば、より速く走れるクルマを見つけやすい。
最適な車種を選ぶ際は1つのポイントに絞るのではなく、それぞれのポイントのバランスを考えながら総合的に判断する必要がある。
具体的に車種を選ぶ際に重要な3つの判断ポイントを紹介するので、車種選びに迷った際の参考にしてほしい。
また、車種選びに迷った際はデイリーレースの世界ランキングも参考になる。
サーキットによってはトップ10の車種が大きく偏っていることもあるので、こまめにチェックしてメモしておこう。
>>グランツーリスモに登場する車種の駆動方式の違いについてはこちら
BoPが適用されているレースであれば、最高速度自体にほとんど違いはない。
最高速度ではなく、コーナー間や高速区間での到達速度を意識して車種選びをしよう。
加速性能はトルク、高速域に入ってからの伸びはパワー(馬力)が影響する。
たとえば、ホームストレートがあまり長くない場合や、全開区間の短いサーキットでは太いトルクによる加速性能が重要でパワーはあまり必要ない。
一方で、加速性能が高くてもピークパワーの低いマシンだと高速域での伸びが鈍化するため、最高速度に到達するまでに時間がかかってしまう。
コースの特性に合わせて最適なバランスの車種を選ぶことが重要になる。
テクニカルセクションの多いサーキットでは、回頭性の高い車種、つまり曲がりやすいクルマが有利になる。
しかし、回頭性の高い車種はオーバーステアリング傾向が強く、挙動がピーキーで安定しにくい点には注意したい。
特にハイパワーMR車両などでは、コーナー脱出時のアクセルオンで簡単にスピンを喫してしまうこともある。
いくら回頭性が高くても、脱出時にしっかりとアクセルが踏めなければかえってタイムが落ちてしまう。
一方で、的確なアクセルコントロールさえできれば、回頭性の高い車種は汎用性が高い。
コーナーの全くないサーキットはほとんどないので、コーナリング速度を稼ぐことでライバルに差をつけやすくなる。
ギア比は判断が難しいところだが、よりコースにあったギア比の車種であればコーナー脱出後の加速や上り勾配のセクションなどで有利に働く。
たとえば、コーナリング速度が3速でちょうどレブリミットに当たってしまう車種の場合、4速に上げると脱出時に加速が鈍くなってしまう。
一方で、同じ速度でもレブリミットまで少しゆとりがあれば、脱出時に鋭い加速が可能だ。
ただし、すべてのコーナーに完璧にマッチすることはないので、どのセクションを重視するかによって最適なギア比は変わってくる。
また、加速性能が高ければ多少ギア比が合わなくてもカバーできることもあるので、車種の特性と併せて総合的に判断したい。
グランツーリスモでは、クルマそのもの性能やコースによっておすすめの車種は異なる。
しかし、ドライバーの熟練度やスタイルが大きく影響するため、「このコースにはこの車種」といった形での正解はない。
また、BoPはグランツーリスモのアップデート時に変更されることもあるので、一度最適な車種を選択していてもずっと速いとは限らない点にも注意が必要だ。
特に初心者の場合は選ぶ基準が曖昧になってしまいがちなため、あまり車種を変更しないほうが良い場合もある。
そもそもせっかくグランツーリスモでレースを楽しむのであれば、好きな車種で走ったほうが思い入れも強くなり練習にも力が入る。
まずはあまり車種にとらわれず、基準となる好きなクルマで存分にグランツーリスモの世界を楽しんでほしい。
Text: 渡邉 篤
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