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ニュースグランツーリスモに限らず、モータースポーツでよく使われる言葉のなかには初心者にとって分かりにくいものも多い。
また、なんとなく言葉を聞いたことはあっても、正確な意味を理解していないこともある。
そこで、多くの方にグランツーリスモやレースをもっと楽しんでいただけるよう、テーマ別にモータースポーツ用語を写真と共に詳しく解説しよう。
記念すべき第1回目のテーマは「中継でよく使う言葉編」として、JEGTやモータースポーツの中継内でよく耳にする言葉を紹介。
言葉の意味を理解すると、白熱するレース展開をより楽しめるようになるはずだ。
レース中のバトルシーンで使用され、2台のマシンが横並びで一歩もひかない状態であることをあらわす。
直線はもちろん、コーナリング中もサイドバイサイドになることがあり、ドライバーの高い技術が要求される。
2台が並走するサイドバイサイドにさらに1台追加して、3台が並走する状態を示す。
3台が並走状態となるため、ホームストレートなどコース幅の広い場所で発生しやすい。
ただし、各車一歩もひかない場合はコーナーでスリーワイドになることもあり、ドライバーにとっては操作ミスの許されないリスクの高い状態となる。
テールトゥノーズもレース中の接戦をあらわす言葉だ。
先行するマシンのリア(テール)に後続車のフロント(ノーズ)が接近し、ピッタリとついている状態を示す。
前後のクルマのブレーキタイミングがずれると、クラッシュにつながる恐れもあり、リスクのある状態と言わざるを得ない状況だ。
しかし、トップドライバーはライバルであってもお互いの技術を信頼しているからこそ、テールトゥノーズで見る者を熱くさせるバトルが展開できる。
先行するクルマの背後にピタリとつくことで、空気抵抗を減らしてスピードを伸ばす走法。
クルマは前面に空気抵抗を受けながら走行するが、前走車を風避けにすることでマシンへの負荷を軽減し、より早いスピードで走ることができる。
主にホームストレートでオーバーテイクをする際に有効な手段だ。
ただし、空気抵抗を受けないということは、マシン本来のダウンフォースも不足するうえ、先行車両が作り出す乱気流の影響を受けるためコーナー進入時など姿勢を乱しやすくなる。
決勝レースのスタート順(グリッド)を紹介する際に使われる言葉。
“ポールポジション”はグリッドの先頭、1番手スタートをあらわす。
“フロントロウ”もポールポジションに近い意味で使われる言葉だが、正確には“グリッド最前列”を指すので注意が必要だ。
多くのレースでは2列に整列してスタートするため、フロントロウはポールポジションとなる1番手と2番手のマシンも含まれる。
「サイドバイサイドのまま1コーナーに飛び込む!」「ついに追いついてテールトゥノーズだ!」といった刻一刻と変化するレース状況を伝える実況者。
レース用語を理解すると、熱い状況で興奮気味の実況者と一緒に盛り上がることができる。
また、JEGT公式サイトなど文字情報でのレース状況もより深く理解でき、楽しみの幅が広がるはずだ。
グランツーリスモやモータースポーツで使われる用語は、言葉自体にそれほど難しいものはあまりない。
初心者でも簡単に覚えられるものばかりなので、ぜひ言葉の意味や使われ方を理解してほしい。
Text: 渡邉 篤
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