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ニュースJEGT認定ドライバーを選抜するJDS(JEGT Drivers Selection)でも、2022年度に採用されたインテルラゴス・サーキット。
ドライバーの基本的な技術が試されるサーキットのため、グランツーリスモでも大会やデイリーレースでよく登場する。
今回紹介するインテルラゴス・サーキットの攻略方法で、グランツーリスモで使うテクニックの引き出しをぜひ増やしてほしい。
ブラジル、サンパウロ近郊にあるインテルラゴス・サーキットは、1940年オープンという歴史あるサーキット。
もともとは、宅地には不向きということでなにもないところにサーキットが建設されたが、その後の経済成長で住宅や高層マンションが立ち並んだ。
公道を利用する市街地コースを除くと、世界的に見ても特殊なロケーションにあるインテルラゴス・サーキットについて紹介しよう。
インテルラゴスサーキットは、わずか全長4,309mのなかに44mの高低差と15のコーナーを併せ持つ。
手前のコーナーの脱出速度が最高速に大きく影響する全開区間、ライン取りが重要な中高速のロングコーナー、確実な旋回技術が求められる低速のインフィールド区間を備えていて、ドライバーの腕がタイムに直結しやすいコースの1つだ。
ドライバーの正確なコーナリングテクニックと、マシンの高い加速力が要求される。
グランツーリスモのGr.3のなかでインテルラゴスサーキットに向いている車両は、回頭性のいいホイールベースが短めなMR車両となる。
具体的な車種としては、プジョー RCZ Gr.3、ポルシェ 911RSRあたりとなるだろう。
また、FR車両ではあるがフォルクスワーゲン ビートル Gr.3も回頭性、パワーともに申し分なくおすすめだ。
インテルラゴスサーキットで速いタイムを出すには、各コーナーでボトムスピードを維持することが鍵になる。
コーナリング中のスピードを維持するには、縁石まで含めてコース幅いっぱいまで使うことが重要だ。
理想的なラインを走れるようになるまで、繰り返し練習してほしい。
セクションごとにポイントを絞って解説していこう。
ターン1への進入は、ホームストレートからコーナー入り口に向かって直線的に向かうことがポイントだ。
あまり回り込んで入ろうとすると、外側に膨らみすぎてターン2への進入が苦しくなる。
コーナー進入時までに十分速度を落として、無理なくターン2を脱出できるラインを通ろう。
ターン3では、イン側の縁石にフロントタイヤをうまく乗せてできるだけ早くアクセルを全開にすると、続く直線区間の最高速が伸びる。
直線からのフルブレーキとなるターン4では、早めにイン側につくことが重要だ。
マシンの姿勢を制御しつつ、イン側の縁石に左フロントタイヤしっかり乗せて曲がっていこう。
ターン6では、軽いアクセルオフでイン側の縁石にきっちりとタイヤを乗せて、クルマを外側に膨らませないラインをとると早く抜けられる。
インフィールド区間で重要なことは、丁寧なドライビングで1つ1つのコーナーを確実にクリアしていくことだ。
低速でのコーナリング時は、つい早くアクセルを開けたくなってしまう。
しかし、インテルラゴスのインフィールド区間は焦ってアクセルを開けても、次のコーナーまでの距離が近くほとんど加速できない。
無理な進入や脱出でクルマの挙動を乱すよりも、できるだけクルマを安定させてコーナリングすることを心がけよう。
実質的な最終コーナーとなるターン13は、ホームストレートにつながる重要なコーナーだ。
ここでの脱出速度がストレートの最高速度に直結するため、できるだけ早くアクセルを開けられるようにしたい。
オーソドックスな直角コーナーに見えるが、イン側の縁石が狭いうえ外側は滑りやすいので正確なコントロールが要求される。
特に重要なのが進入時に使用するイン側の縁石だ。
左フロントタイヤをうまく乗せると簡単にクルマの向きが変わるのだが、奥に入りすぎると芝生に乗って挙動を乱しやすくなり、逆に乗り方が浅いとクルマの向きは変わらない。
進入時のブレーキタイミング、ステアリングの切り方など何度も練習してしっかりと体で覚えよう。
インテルラゴス・サーキットは、多くのテクニックが要求される。
特に縁石の使い方やアクセルのコントロールは、グランツーリスモを攻略するうえで欠かせないポイントの1つだ。
さらに、コーナーの脱出速度や低速コーナーでのクルマの姿勢など、インテルラゴス・サーキットを攻略すると実に多くの技術が身につく。
さまざまなコース攻略で行き詰まった際に、インテルラゴス・サーキットを走ると攻略のヒントが見つかるかも知れない。
また、せっかくインテルラゴス・サーキットを走るのであれば、JDSの基準タイム1:29.999を目指してみてはいかがだろうか。
Text: 渡邉 篤
■グランツーリスモの大会で勝つためのコース攻略|富士スピードウェイ