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ニュースグランツーリスモをプレイするためにハンコンを導入する方は多い。
しかし、コックピットまで導入するとなると二の足を踏んでいる方もいるのではないだろうか。
そこで今回は、コックピットの魅力を改めてお伝えしよう。
eモータースポーツ人口の増加とともに普及が進み、価格的なハードルも下がってきている。
コックピットの導入を検討している方はぜひ参考にしてほしい。
ハンコンをダイニングテーブルや作業デスクに固定しても、グランツーリスモは十分に楽しめる。
しかし、ハンコンのメリットを最大限いかすためには、コックピットの導入を検討したいところだ。
コックピットを導入するメリットについて、詳しく紹介しよう。
専用のコックピットを導入する最大のメリットは、ハンコンやペダルをしっかりと固定できることだ。
ハンコンには、タイヤの抵抗や路面インフォメーションを伝えるFFB(フォースフィードバック)がかかるうえ、夢中になるとつい力が入ってしまう。
ハンコンがしっかりと固定されていないと、力が逃げて思うように操作できないばかりか、最悪の場合外れてしまいゲームが続行できなくなってしまう恐れもある。
ハンコンのなかでもトルクが控え目なギア方式を採用するLogicool GのG923でも、FFBがかかるなかで操作をするにはそれなりに力が必要だ。
また、ペダルについても同様で、踏み込んだ際に台座ごと動いてしまっては安定した操作はできない。
コックピットは対応するハンコンをしっかりと固定できるように設計され、安定感が増すことで不安なく操作に集中できる。
さらに、ほかの用途に使用する家具に取り付けた場合、準備や片付けの手間がかかってしまうが、専用コックピットであればいつでもすぐにプレイできる環境を構築可能だ。
グランツーリスモで安定したタイムを出し続けるには、実車同様にドライビングポジションを一定に保つことが重要になる。
ハンコンやペダルとの距離が変われば、コーナリング時やブレーキングの感覚がズレてしまう。
また、モニター画面に対しての位置をいつも同じにしておかないと、視点もブレるので安定したドライビングができない。
コックピットでハンコン、ペダル、シートが固定されていれば、毎回同じドライビングポジションを再現できるため、操作の精度や再現性も上がる。
グランツーリスモをプレイする都度、ハンコン、ペダル、座る椅子やソファーをバラバラにセットしていては、それぞれの機器の距離を毎回正確に合わせることは不可能だ。
コックピットにハンコンを取り付けると、実車に近い環境を再現できる。
もともと、高度な物理演算で実車同様のドライビング体験ができるグランツーリスモだが、ドライビングシートに腰を沈め、ステアリング(ハンコン)を握ると一層リアル感が増す。
好きなクルマや、憧れのレーシングカーの運転席に座っている感覚は格別だ。
コックピットに座ってレースをすると、実際には発生していないGの変化を錯覚する人もいるだろう。
グランツーリスモをプレイする際に最適なコックピットは、多くのモデルが販売されている。
コックピットを選ぶ際は、設置場所の広さ、片付けの必要性、ハンコンのFFBの強さなどさまざまなポイントでの検討することが重要だ。
コックピットを選び際のポイントをご紹介しよう。
>>FFBのトルクが強いDD方式のハンコンについて詳しくはこちら
大手通販サイトで検索したところ、コックピットは1万円台(※記事執筆の2023年1月現在)から購入できる。
eモータースポーツの普及でプレイヤーの数が増加し、コックピットの選択肢が増えたことが背景にあるのだろう。
また、どうしても設置スペースの確保が難しい場合は、ハンコンとペダルだけを固定できるシートのないモデルもある。
予算や設置スペースなど希望にあわせて選ぶことができるため、ぜひ自宅の環境にあったコックピットを選んでほしい。
手軽にコックピットを導入したい場合は、シート一体型のものをおすすめしたい。
あらかじめ専用のシートがセットアップされているので、初心者でも迷うことなく簡単に導入できる。
また、コンパクトに折りたためるものもあるため、限られたスペースに導入する場合はぜひ検討してほしい。
ただし、レイアウトに自由度がないものあるので、各部の寸法を購入前にしっかりと確認しておくことが重要だ。
実車同様に重要となるのが、グランツーリスモで使用するコックピットの剛性だ。
各部がしっかりと作られていれば、FFBを余すことなく感じられるうえ、繊細な操作も的確に伝えられる。
とくに、DD方式のハンコンの場合FFBのトルクが強大となり、操作する力もかかるため剛性の高いコックピットを選びたい。
また、本格的なコックピットはカスタマイズ性が高いことも特徴だ。
セットされているシートだけではなく、BRIDEなど実車用として販売されているシートを取り付けられるモデルもある。
DIYが趣味の方であれば、コックピットを自作することも視野にいれてはいかがだろう。
最低限、ハンコンとペダルが固定できればいいので、汎用のアルミ材などでオリジナルのコックピットを組み立てているユーザーも多い。
自作する最大のメリットは、サイズ、剛性、機能性を自由に設計できる点だ。
また、うまく設計をすれば価格も安価に抑えることができる。
筆者のコックピットは、矢崎化工株式会社のイレクターというパイプを利用して自作したものだ。
イレクターは、さまざまな継ぎ手が用意されていて比較的簡単に制作することができる。
使用しない際は分解、折りたたみをできるように設計したため、やや複雑な作りではあるが、材料費は2万円前後だった。
一昔前のコックピットは、選択肢も少なく一部の本格的なプレイヤーのみのアイテムといった印象だったが、現在では手軽なものから本格的なものまで幅広いモデルが販売されている。
予算が限られている場合やこだわりのある方は、自作するというのも1つの方法だ。
場所的な制約の大きいコックピットは、すべての人が導入できるアイテムとはいえないが、リアルドライビングを求めてハンコンを導入したのであれば、ぜひコックピットも検討してみてほしい。
ハンコンとペダルを実車同様に設置すれば、グランツーリスモをさらに楽しむことができるだろう。
Text: 渡邉 篤
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