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ニュースグランツーリスモのレースシーンをさらに盛り上げるのが、クルマを華やかに彩るカーリバリーだ。
デイリーレースやロビーなど、個人で参加するレースでもオリジナルリバリーのマシンをよく見かけるようになり、自分でもオリジナルリバリーを作ってみたいと思う方も多いのではないだろうか。
そこで今回は、JEGT参加チームのリバリーも多く手がけるリバリーデザイナーに聞いた、かっこいいリバリーに仕上げるコツを紹介。
初心者でも簡単に実践できる方法ばかりなので、ぜひリバリー作りの参考にしてほしい。
リバリー制作に慣れていない場合、いきなり細かなデザインをすることは難しい。
そこで、あくまでも“初心者”という視点で、簡単にかっこいいリバリーに仕上げるためのコツを教えてもらった。
>>初心者でも簡単に使えるグランツーリスモのリバリー機能についてはこちら
ロゴをただ並べても、ストリートカーみたいになってしまいます。
ロゴの貼り方のポイントは、1つ“冠スポンサー”を決めることです。
冠スポンサーのロゴを大きく貼って、タイヤ、オイル、ブレーキといったほかの自動車部品メーカー関係のロゴを小さめに配置すると、レーシングカーらしさがでます。
小さいロゴについては数を貼りすぎないことや大きさをそろえることも、バランスよくきれいに仕上げるコツです。
タイヤレターやハチマキ(バナー)、ゼッケンをつけるとより雰囲気がでますよ。
まずは、ストライプやシェイプなど、グランツーリスモ内に用意されているデカールを活用するのがおすすめです。
たとえば、ストライプを真ん中ではなくわざと左右にずらすなど、ちょっとしたことでクオリティはあがります。
また、使用する色数が多いとごちゃごちゃとした印象になってしまうので、色の使い過ぎないように注意しましょう。
レーシングカーのリバリーを見ると、ロゴやデザインパターンの背景も塗り分けられていて複雑なデザインに見える。
初心者にとっては、一見どこから手をつけていいのか分からないが、セオリーに従って塗り分けるだけでもその印象は大きく違う。
次は、背景デザインをする際のポイントや注意点について教えてもらった。
>>プロデザイナーのリバリー作りについて詳しく知りたい方はこちら
車体下部に暗い色を持ってくることが、セオリーの1つです。
たとえば、フロントのカナードのラインに沿って下側を黒くしたり、フォーミュラーカーのノーズ下半分だけを黒くしたりするだけでも簡単に締まった雰囲気を引き出せます。
ボディの起伏や角にあわせてデザインラインを引くと、かなり本格的に見えます。
また、背景もベタ塗りではなく、幾何学模様などの柄素材を使用するのも“できる人”っぽくみせるポイントです。
特定のものをよく使うということはありません。
流線形のデザインを描く際は、グランツーリスモ内の“シェイプ”から組み合わせてその都度リバリーを作っています。
シェイプを塗りとして貼りつける際、ボディの形状によっては角度が合わないことや色が裏側に回り込んでしまうこともあります。
思い通りに貼りつけるには、カメラアングルを貼る場所にあわせて細かく調整するのがコツです。
また、“プロジェクション範囲”の角度や深度の数値を小さくすると、裏面への回り込みを防止できることもあります。
ただ、グランツーリスモ側の仕様次第という部分もあるので、決まった方法があるわけではなく、いろいろと試行錯誤をして慣れていくしかありません。
最後に、リバリー初心者に向けてメッセージをもらった。
「最近は“走る人”だけではなく、リバリーを“貼る人”にもスポット当てられるようになってきました。
コンテストも開催されているので、入賞を目指すのもグランツーリスモの楽しみ方の1つです。
また、仲間内で見せあうだけでも、リバリー作りをするモチベーションになります。
リバリーのジャンルも、レースカーやストリート系、痛車など色々あるので、ぜひ自分の好きなものを好きなように作ってみてくださいね。」
初心者やまだリバリーを作ったことのない人にとっては、オリジナルデザインを制作することは難しく感じるかもしれない。
しかし、重要なのは“好きなものを好きなように作る”ことだ。
トップチームから依頼をされるほどのリバリーデザイナーでさえ、思い通りのデザインをするために試行錯誤が不可欠。
まずは、グランツーリスモのリバリーデザインを開いてみよう。
お気に入りのメーカーやブランドのロゴを、1枚“冠スポンサー”として貼りつければ、マシンへの愛着が一気に増すはずだ。
Text: 渡邉 篤
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