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ニュースグランツーリスモをよりリアルにプレイしたいのなら、ハンドルコントローラー(以下ハンコン)は最適なツールだ。
しかし、ハンコンを導入するには、費用や場所などクリアすべき問題もあり、すべてのユーザーが導入できるわけではない。
実はプレイステーションに付属する純正コントローラーでも、十分グランツーリスモを楽しむことも十分できる。
実際、純正コントローラーを駆使して、国体の決勝大会に出場した選手もいるほど。
今回は、少し視点を変えて純正コントローラーでグランツーリスモをプレイするメリットやコツを紹介しよう。
ハンコンを導入するには、費用や場所などクリアすべき問題もあり、すべてのユーザーが導入しているわけではない。
実際の数字は不明だが、グランツーリスモをプレイする多くのライトユーザーは純正コントローラーを使っているはずだ。
ハンコンにはない、純正コントローラーならではのメリットについて紹介する。
プレイステーション用ゲームとして販売されているグランツーリスモは、ゲーム機本体に付属する純正コントローラーでプレイすることを前提に開発されている。
事実、グランツーリスモを最初にプレイする際には、コントローラーの初期設定画面が開く。
ハンコンを使ったほうが実車に近いドライビング体験はできるが、あくまでもオプションだ。
ハンコンではなく純正コントローラーでも、グランツーリスモを十分に楽しめる。
グランツーリスモに限らず、普段からゲームをしている人なら純正コントローラーでの操作ほうがハンコンよりも馴染みやすい。
ハンコンは、あくまでもゲームの操作を実車の運転に近づけるためのものだ。
しかも、全身を使っての操作となるため、コントローラーでのゲーム操作に慣れているとかえって難しく感じることもある。
レースゲーム以外にも視野を広げると、グランツーリスモより繊細なコントロールや反射神経を要求されるゲームも多い。
純正コントローラーなら、いつものゲームと同じ感覚でプレイ可能だ。
純正コントローラーを使用すれば、コックピットの設置場所を確保する必要がなく準備や後片付けの手間も不要で、思い立ったときいつでも手軽にプレイできる。
また、小さな子どもは体格の問題もあり、ハンコンでのプレイは難しい。
FFB(フォースフィードバック)が強いダイレクトドライブのハンコンの場合、怪我をする恐れもあり使用には注意が必要だ。
一方、純正のコントローラーであれば、年齢や体格に関係なく誰でも安全にプレイできる。
純正コントローラーでグランツーリスモをプレイするにあたって大切なことは、リアルなドライビングを目指すのではなくゲーム操作に徹すること。
グランツーリスモは実際のクルマの運転ではなく、あくまでもゲームとしてドライビングテクニックのセオリーに縛られる必要はない。
どんな操作方法でも、自分がやりやすい方法で遊ぶことが重要だ。
純正コントローラーでグランツーリスモの操作をする方法について、ちょっとしたコツも交えながら紹介しよう。
純正コントローラーとハンコンで、もっとも違いを感じるのがステアリング操作。
的確なステアリング操作によるコーナーワークは、レースでのタイムに直結するため、できるだけ早く感覚をつかむことが重要だ。
ステアリングの操作方法は3種類用意されている。
1つは左スティックを使うもので、舵角の維持や修正など細かなコントロールがしやすい。
一方で、ほかのボタン操作でコントローラーが動いてしまうといったちょっとした動きでも敏感に反応するためある程度慣れが必要だ。
2つ目は方向キーの左右を使用する方法。
初期のグランツーリスモや多くのレースゲームでも使われている方法なので、昔からプレイしている人は左スティックよりも操作しやすいと感じることもあるようだ。
ただし、上記の左スティックが緻密に操作できるアナログ入力であるのに対し、方向キーはオンとオフしかないスイッチ的な操作になるため、微調整は難しい。
3つ目は、モーションセンサーを使用して、コントローラーそのものをステアリングに見立てて操作する方法だ。
右に曲がりたい時は、コントローラーを右に傾けるため、実際のステアリング操作と近い直感的な操作感を味わえる。
ただし、コントローラーを常に同じ姿勢で保持しておく必要があるため、プレイする際の姿勢は制限されてしまう。
アクセルとブレーキは、単なるオンオフだけではなく微妙な調整ができる必要だ。
ただし、ハンコンに付属するペダルの様に十分なストローク量がないため、操作は数mm単位と繊細。
ボタンをどの程度押し込んだら、アクセル(ブレーキ)がどう反応するのかを掴もう。
レースの中で細かい確認をするのは難しため、タイムトライアルなど落ち着いて操作できるモードを利用することをおすすめする。
ストローク量の調節が難しい場合は、「□」「×」ボタンでの操作も試してみてほしい。
ボタンを連打することで、細かいコントロールができる。
純正コントローラーでグランツーリスモをプレイする場合は、指先だけですべての操作をおこなうことになるため直感的に操作できることが重要だ。
グラツーリスモでは、どのボタンにどの機能を割り当てるのかを自由にアサインできる。
ステアリングを十字キーにするのか、アクセルはR2なのかボタン操作なのか、自分が1番操作しやすいボタンアサインを見つけよう。
デフォルトでアサインされているもので基本的には不自由は感じないが、古くからのグランツーリスモファンのなかには、ステアリングは十字キー、アクセルとブレーキは「×」「□」ボタンのほうが操作しやすいという人もいる。
国体の一環として開催された、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2022 TOCHIGI」のグランツーリモ部門本選出場者のなかに、ハンコンではなく純正コントローラーを使用する選手が1人いた。
つまり、純正コントローラーを使っていても、日本トップクラスの戦いができるということだ。
純正コントローラーは、ハンコンのようにリアルなドライビング体験ができない反面、場所も取らず誰でも気軽に操作できる。
実際にクルマを運転したことのない人やスポーツドライビングの経験が浅い人でも、純正コントローラーならほかのゲームと同じ感覚でグランツーリスモを楽しむことが可能だ。
普段ハンコンでプレイしている人も、気分を変えて使ってみると新しい発見があるかもしれない。
Text: 渡邉 篤
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