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ニュースグランツーリスモの操作にハンドルコントローラー(以下ハンコン)を導入する際は、周辺機器についても十分に検討したい。
とくにアクセルやブレーキなど、ペダル類の性能とフィーリングはレースのタイムにも直結する。
今回は、ハンコンに欠かせない “ペダル”を中心に、周辺機器について詳しく紹介しよう。
ハンコンの周辺機器として代表的なものには、“ペダル”と“シフター”があり、どちらもよりリアルなドライビング体験をするために重要なアイテムだ。
まずは、ハンコン導入時に気になるペダルとシフターの役割をおさらいしよう。
■ハンコンについて詳しくしりたい方は事らもチェック!
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“ペダル”は、グランツーリスモに限らずレースゲームにハンコンを導入するなら、必須となる周辺機器で、ハンコンのセット内容に含まれていることも多い。
ハンコンを導入すると、すべてを指先で操作していた純正のコントローラーと違い、手でステアリングとシフト操作、足でアクセルとブレーキ、場合によってはクラッチ操作をおこなうことになる。
ペダルには、アクセルとブレーキの2ペダルのものと、クラッチペダルを加えた3ペダルのものがある。
どちらにも優劣はないが、自分の求める性能にあったものを選ぼう。
“シフター”とは、マニュアルトランスミッション車両についているシフトレバーのことで、ロードカーと同様のソフトチェンジを味わえる。
スポーツカーを運転する楽しさを味わえるのはもちろん、実車でスポーツドライビングをしている方であれば、パドルシフトよりも操作のリズムを掴みやすいかもしれない。
一般的なロードカーのようにシフトブーツが被せられているものや、フェラーリのようにHパターンのゲートが設けられているものなどがある。
ハンコンの付属品として用意されていることの多いペダルだが、グランツーリスモでクルマを正確に操作するためには軽視できない。
とくにブレーキペダルの性能は、繊細なブレーキコントロールのしやすさに大きく影響する。
ここからは、さまざまな方式が存在するハンコンの“ペダル”について詳しく見ていこう。
ペダルは、モデルによって全く踏み心地が異なるため、可能なら事前に実機を確認することをおすすめする。
実機での確認が難しい場合は、ネット上のレビューなどを参考に自分のイメージに近いものを選ぼう。
ハンコンとセットになっているモデルであれば妥協せざるを得ないこともあるが、ブレーキペダルは踏み心地が操作性に直結するため納得のいくものを選びたい。
多くのモデルは単純にバネ方式となっていて、バネの固さが直接影響するが、一部のモデルではバネの固さやペダルのストローク量をカスタマイズできるものもある。
また、踏み込む圧力を検知する感圧センサーが内蔵されたロードセルブレーキペダルなら、より実車に近い繊細なコントロールが可能だ。
なお、一部の高級機では、バネ式ではなく油圧式を採用しているモデルもある。
どれくらいペダルを踏み込んだのかを感知するセンサーの種類は、ボリューム式と非接触式の2種類がある。
ボリューム式は可変抵抗によってペダルの角度を検知する方式で、機構が単純なため多くのモデルで採用されている。
物理的に接点が接触する仕組みのため、長期間使用していると摩耗する恐れがある点がデメリット。
一方、ペダルの動きを磁力の変化で検知する非接触式は、名前の通り接点がないため、耐久性が高く狂いにくいのが特徴。
ただし、高額なため非接触式センサーを内蔵しているモデルは限られている。
ペダルの設置方式は、“オルガン式”と“吊り下げ式”の2種類。
オルガン式は、実車だとレーシングカーや一部の車種で採用されている方式で、床面からペダルが立ち上がっている。
細かなペダルコントロールがしやすいといわれ、多くのハンコンのペダルがオルガン式だ。
一方で、吊り下げ式は多くの市販車両で採用されている方式だが、ハンコンのペダルとしての対応機種は少ない。
どちらの方式でも設置できるものがあるので、迷った際は設置方式を選べるペダルを選ぼう。
ハンコン選びをする際は、将来的にどのようなコックピットに仕上げたいのかをイメージしながら選びたい。
レースでタイムを出すだけであれば、ハンドルとペダルだけがあれば十分だが、せっかくなら自分好みの環境でドライビングを楽しみたいもの。
趣味として楽しむのなら、実用性だけではなく満足感も重要なポイントだ。
周辺機器の多くは、メーカーやモデル専用の設計となっているため、将来的に導入を予定している機器も含めてハンコン選びをしたい。
多くのハンコンでは、マニュアルトランスミッションの変速レバーと同様の“シフター”と呼ばれる周辺機器がオプションとして用意されている。
レースを楽しむだけなら、ハンコン側に装備されているパドルシフトで遊べるが、ロードカーと同様のドライビング体験をしたい場合はシフターの導入も検討しよう。
シフターを購入する予定がある場合は、クラッチペダルのある3ペダル式のハンコンを選ぶことも忘れないようにしたい。
また、シフターを設置する場所についても、事前に検討しておきたいポイントだ。
ハンコンによっては、オプションとしてサイドブレーキが用意されているモデルもある。
サイドブレーキがあれば、ドリフト走行時に細かなコントロールが可能だ。
グランツーリスモ自体にサイドブレーキの機能はあるので、ハンコンのボタンにアサインすれば走行中でもサイドブレーキの使用はできるが、ステアリング操作をしながらボタンを押すのは至難しい。
何より、より実車に近い感覚を得たいのであれば、サイドブレーキの“レバー”が欲しいところだ。
ただし、グランツーリスモのレースでは、サイドブレーキの使用が制限されていることもあるので注意してほしい。
ハンコンの周辺機器について紹介してきたが、もちろん周辺機器のみに振り回される必要はない。
周辺機器にこだわるあまり、なかなか予算が用意できないくらいなら、ハンコンだけを導入してドライビング体験をするべきだ。
操作性に直結するハンコン自体が重要なので、“フォースフィードバック(FFB)”の搭載されているハンコンを選ぶことを優先してほしい。
予算や設置場所の範囲内で、より実車に近いフィーリングのペダルやシフトの導入を検討することをおすすめする。
Text: 渡邉 篤
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