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ニュース今回のレースレポートはJEGT主催の大会ではなく、2022年10月16日に開催された“全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2022 TOCHIGI グランツーリスモ7部門”の模様をお送りする。
JEGT認定ドライバーも多数参加する本大会には、全国から多くのグランツーリスモプレイヤーが予選にエントリー。
グランツーリスモの日本一を決めるにふさわしい規模での開催となった。
予選は、グランツーリスモ7の「スポーツ」内で開催され、日本国内に住所があれば誰でも参加可能で、国内のグランツーリスモプレイヤー全員に全国大会に出場するチャンスが与えられた。
参加者は2022年6月10日〜7月3日の約3週間にわたる予選期間中に、あらかじめ振り分けられたエリア別にタイムアタックを実施。
予選上位選手で実施されたエリア選抜の後、最終的に本選出場者が決定された。
“全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2022 TOCHIGI”は、「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」の文化プログラムという位置づけになっている。大会名に“国体”という名称こそ使われていないが、正真正銘国体の一部だ。
2019年の茨城国体で初めて開催され今回で4回目を迎える本大会だが、コロナ禍の影響で過去2年間はオンライン形式での開催。
今回は、3年ぶりのオフライン開催となった。
【共通】
開催方式 | オフライン |
使用ゲーム | グランツーリスモ7 |
【U-18の部】
決勝レースグリッド順 | 予選スーパーラップで決定 |
使用車種 | アルファロメオ 155 V6 TI |
使用コース | ディープフォレスト・レースウェイ |
周回数 | 12周 |
使用タイヤ | レーシング・ソフト/ レーシングミディアム ※いずれも使用義務あり |
燃料消費倍率 | 3倍 |
タイヤ消費倍率 | 5倍 |
【一般の部】
決勝レースグリッド順 | 予選スーパーラップで決定 |
使用車種 | レッドブル X2019 Competition |
使用コース | デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ ロードコース |
周回数 | 20周 |
使用タイヤ | レーシング・ソフト/ レーシングミディアム ※いずれも使用義務あり |
燃料消費倍率 | 2倍 |
タイヤ消費倍率 | 2倍 |
レースは、U-18の部と一般の部に分かれておこなわれた。
JEGT認定ドライバーは、認定資格が18歳以上となるため、全員が一般の部に出場する。
全出場選手がU-18とは思えない大人顔負けの冷静な走りを見せ、ペナルティが発生しないクリーンなレースを展開。
一方で、最終リザルトからもわかる通り、随所で熱い接近戦が繰り広げられていた。
優勝は山形県代表の佐々木選手で、しかも大会史上初の2連覇という偉業を成し遂げた。
最終順位は以下の通り、この中から今後JEGT認定ドライバーが出てくることを期待したい。
Pos | Grid | Driver | Age | Prefectures | Time/ Gap |
1st | 1st | 佐々木 拓眞 | 17 | 滋賀県 | 19:01.937 |
2nd | 3rd | 小林 利徠斗 | 16 | 山形県 | +03.671 |
3rd | 4th | 小林 陽樹 | 16 | 茨城県 | +03.693 |
4th | 2nd | 瀬川 彰斗 | 14 | 千葉県 | +03.950 |
5th | 6th | 市原 拓真 | 16 | 神奈川県 | +04.301 |
6th | 11th | 大野 爽太 | 16 | 京都府 | +07.985 |
7th | 7th | 鵜飼 幸希 | 16 | 愛知県 | +08.024 |
8th | 5th | 竹田 春輝 | 15 | 福岡県 | +08.417 |
9th | 12th | 稲田 大翔 | 17 | 高知県 | +12.902 |
10th | 9th | 千原 勇人 | 13 | 三重県 | +14.460 |
11th | 8th | 高橋 優輝 | 17 | 栃木県 | +16.604 |
12th | 10th | 宮坂 晴葉 | 14 | 石川県 | +27.552 |
続いて、JEGT認定ドライバーが多く出場した一般の部。
マシンはグランツーリスモ専用のレッドブル X2019 Competitionで、サーキットは「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ ロードコース」だ。
オーバルコースの一部使用するためアクセル全開時間が長く、スリップストリームをいかに有効に使えるかが大きな勝負の分かれ目となる。
レースはマシン及びコースのスピードレンジが高かったためか、JEGT認定ドライバーの鈴木選手(福島)がアクシデントによりコースアウトを喫するなど、最後まで順位のわからない荒れた展開。
ファイナルラップのチェッカーフラッグ直前でトップが入れ替わるという、波乱のレースを象徴する劇的な幕切れとなった。
最終順位は以下の通り。
Pos | Grid | Driver | Age | Prefectures | Time/ Gap |
1st | 6th | 奥本 博志 | 23 | 徳島県 | 29:22.516 |
2nd | 1st | 今村 駿佑 | 23 | 大阪府 | +00.053 |
3rd | 5th | 高橋 拓也 | 21 | 栃木県 | +01.590 |
4th | 2nd | 植木 俊輔 | 23 | 茨城県 | +03.040 |
5th | 3rd | 小高 侑己 | 27 | 三重県 | +03.601 |
6th | 7th | 市井 智也 | 21 | 富山県 | +09.636 |
7th | 11th | 伊奈田 孝高 | 20 | 愛知県 | +13.107 |
8th | 8th | 鈴木 聖弥 | 18 | 福島県 | +13.142 |
9th | 4th | 岡村 康平 | 28 | 広島県 | +19.242 |
10th | 12th | 堤口 直斗 | 26 | 福岡県 | +25.041 |
11th | 10th | 後藤 優介 | 25 | 岐阜県 | +29.409 |
12th | 9th | 山本 英弥 | 22 | 奈良県 | +44.010 |
今回、厳しい予選を勝ち上がって本選出場権を得た12名のうち、実に10名がJEGT認定ドライバーだ。(ただし、愛知県代表の川上選手(#888 Sengoku Gaming)は、体調不良のため本選欠場)
しかも、表彰台はJEGT認定ドライバーが独占し、国内最高峰のeモータースポーツリーグJEGTが、いかにレベルが高い大会であるかを証明してくれた。
また、#888 Sengoku Gaming所属の奥本選手と今村選手がワンツーフィニッシュを決めている。
今回“全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2022 TOCHIGI”の代表選手に選ばれたJEGT認定ドライバーを、最終リザルト、所属チームとともに改めて紹介しておこう。
Driver | Prefectures | Pos | Num | Team |
奥本 博志 | 徳島県 | 1st | #888 | Sengoku Gaming |
今村 駿佑 | 大阪府 | 2nd | #888 | Sengoku Gaming |
高橋 拓也 | 栃木県 | 3rd | #777 | D’station Racing |
植木 俊輔 | 茨城県 | 4th | #35 | NISSAN × TRUSTRACING |
鈴木 聖弥 | 福島県 | 8th | #01 | EVANGELON e-RACING with 広島マツダ |
岡村 康平 | 広島県 | 9th | – | 無所属 |
堤口 直斗 | 福岡県 | 10th | #127 | eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS |
後藤 優介 | 岐阜県 | 11th | – | 無所属 |
山本 英弥 | 奈良県 | 12th | #12 | KOSHIDO RACING |
川上 奏 | 愛知県 | 本選欠場 | #888 | Sengoku Gaming |
Text:渡邉 篤
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