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ニュース駆動方式は、クルマの挙動特性に大きく影響する要素だ。
グランツーリスモでは緻密な物理演算でリアルな動きを再現しており、駆動方式によってクルマの挙動は大きく異なる。
今回は、初心者の方がクルマ選びをする際に参考となるよう、駆動方式の種類や特徴を詳しく解説しよう。
クルマの駆動方式には5種類あり、車種の設計思想によって採用する駆動方式は異なる。
クルマ好きの方にとっては今さら感もあると思うが、まずは表記方法とグランツーリスモで駆動方式を確認する方法についておさらいしておこう。
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クルマの駆動方式は、「FF」「FR」「MR」「RR」とアルファベット2文字で表記されるものと「4WD」の5種類がある。
1文字目がエンジン搭載位置で、2文字目が駆動方式を表す。
「F」はフロント、「R」がリア、「M」はエンジン搭載位置が車体中央のミッドシップという意味だ。
ただし、4輪駆動を示す4WDのみはエンジン搭載位置は表記されない。
たとえば同じ4WDでも、R35型GT-Rはフロントエンジンで、NC1型NSXはミッドシップとなっている。
グランツーリスモ7で駆動方式を確認できるおもな画面は、「ブランドセントラル」「ユーズドカー」「レジェンドカー」の車両購入画面、「ガレージ」のトップ画面と車両選択時の一覧画面だ。
車種を選ぶ際は、クルマの性能だけではなく駆動方式にも注目してみよう。
また、グランツーリスモ7の「Beyond the Apex」内では駆動方式の詳しい解説を読むことができる。
グランツーリスモのようなレースゲームでは、駆動方式による挙動の違いもしっかりと理解して操作しないと思うようにクルマを走らせられない。
駆動方式別の特徴をグランツーリスモに登場する代表的な車種も含めて紹介しよう。
“FF”の特徴は直進安定性の高さで、的確な荷重移動さえ適切におこなえばコーナリング時もアクセルを早く開けられる。
一方でコーナーで外に膨らんでしまうアンダーステア傾向のため、コーナー進入時にフロントに荷重をのせて切り込まないと思ったように曲げられない。
グランツーリスモ7に収録されているFF車両は、日本のライトウェイトスポーツカーの代表ホンダ シビック Type R(FK2)’15や、珍しいところでは、Gr.4車両としてアウディ TT Cup’16が収録されている。
“FR”は多くのスポーツカーで採用されていて、加速性能と操作性のバランスがとれた駆動方式だ。
ただし、重量のあるエンジンがフロント側にあり、駆動輪のある後部が軽いため、乱暴なアクセルワークをするとコーナー内側を向きすぎてしまうオーバーステアが出やすい。
グランツーリスモ7のレースでよく使われるGr.3の車種の多くがFRで、フォード マスタングGr.3やアストンマーティン DBR9 GT1 ’10、トヨタ GRスープラ RaceCar’19といった世界中のレーシングカーが登場する。
“MR”は、エンジンが前後の車軸より内側、車体中央よりに配置されているため車両前後の重量バランスがよく、キビキビとした高い操作性を発揮する。
FRよりも後方荷重となるため、トラクションを得やすいことから加速性能も高い。
一方で、クルマの中央を中心に旋回するため、挙動を乱しやすく繊細なハンドリングが要求される。
MR車両といえば、スーパーカーというイメージの方も多いだろう。
グランツーリスモ7にもF430 ’06やF8 トリブート ’19といったフェラーリのマシンをはじめ、多くのスーパーカーが収録されている。
“RR”の車両は抜群の加速性能を誇る。
重量物であるエンジンを駆動輪のある後方に配置することで、十分なトラクションを得ることがRRの車両の大きな強みだ。
また、フロントが軽いため、ステアリングの操作に対してノーズがダイレクトに反応し回頭性も高い。
一方で、重たい後輪側に大きな遠心力が働くことから、コーナリング時の安定性の悪い点が大きなデメリットだ。
RR車両の代表格はポルシェで、グランツーリスモ7には911 GT3(996)’01などが収録されている。
ただし、Gr.3車両として登場する911 RSR(991)’17はMRとなっているので注意してほしい。
“4WD”は、“AWD”や“4輪駆動”ともいわれ、高い走行安定性とスムーズな加速力が特徴の駆動方式だ。
4輪すべてに駆動力が伝わるため、エンジンパワーを余すことなく路面に伝えられ、コーナリング時も車体姿勢を乱しにくい。
一方で、丁寧な荷重移動をおこなわないとコーナーに対してノーズが入りにくくアンダーステアになってしまう。
また、前後輪に駆動力を伝達するためドライブトレインシステムが大きくなり車重が重くなる点もデメリットだ。
グランツーリスモ7に登場する4WD車両を日本車からピックアップして紹介すると、日産 GT-Rニスモ’17を筆頭にスバル WRX STI Type S ’14やマツダ アテンザGr.4など数多くの車種がラインナップされている。
グランツーリスモ初心者の方やクルマにあまり詳しくない方は、まずは同じコースで駆動方式の違うクルマを走らせてみよう。
駆動方式によよってブレーキングポイントやアクセルの開け方の違いを感じられるはずだ。
そして、駆動方式の違いを理解することはタイムの短縮やレースでの好成績にもつながる。
車種限定レースで乗ったことのない車種が指定されていても、駆動方式からある程度走らせ方をイメージできるし、コースの特性からよりタイムを出せる駆動方式から選ぶことも可能だ。
また、コーナリング時にスピンばかりして十分に楽しめない場合は、一旦FFや4WDのクルマを選べばアクセルを開けていても比較的安定してコーナーを抜けられる。
今後、グランツーリスモでクルマ選びをする際には、駆動方式にもぜひ注目してみてほしい。