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ニュース2022年シリーズに臨む、JEGTドラフト会議が7月15日(金)に開催された。
昨年以前に指名実績のある選手が中心となるなかで、今年は5名の選手が初めて指名を獲得し、新たにJEGT公式大会を戦うメンバー入りを果たした。
今回は、この初指名選手にスポットを当てて紹介。
彼らを対象におこなったアンケートではそれぞれの個性が伝わる回答が寄せられ、eモータースポーツに取り組む姿勢やドライビングへのこだわりが見えてくる。
レース結果だけではなく、選手個人にも注目して新シーズンを楽しんで欲しい。
まずは、2022年度のドラフトで初指名された選手を一覧で紹介しよう。
10代の2名を含むフレッシュな選手たちは、例年激しい戦いが繰り広げられる大会となるJEGTでどんな活躍を見せてくれるだろうか。
氏名 | 年齢 | 出身都道府県 | GT歴 | 主な実績 |
上野 柊斗 | 19 | 石川県 | 3年 | 2020全国都道府県対抗eスポーツ選手権 少年の部石川県代表 |
大石 澄海 | 19 | 静岡県 | 15年 | 2019全国都道府県対抗eスポーツ選手権 U18の部静岡県代表 |
赤羽 佑互 | 22 | 福島県 | 18年 | - |
瀬田 凜 | 26 | 東京都 | 20年 | B2eLEAGUE SEASON1 Round.1 グランツーリスモSPORT部門 優勝 |
三宅 陽大 | 22 | 大阪府 | 19年 | FIAグランツーリスモチャンピオンシップ2018 ワールドファイナル マニュファクチャラーシリーズ 8位 |
今回のドラフト会議で初めて指名された5名の選手に、アンケートを実施した。
グランツーリスモをはじめたきっかけやレースに取り組む姿勢など、選手それぞれの個性が見えてくる。
今シーズンにかける意気込みからは、初々しさが残る反面、闘志も感じる回答で今から開幕が楽しみだ。
・上野選手
友人が茨城国体やU18全日本選手権に出場したと聞いて「あいつが出たんなら俺も出れるでしょ!」という感じで急に興味をもつようになりました。わずか半年の練習期間で臨んだ鹿児島国体で、北陸甲信越エリアの決勝まで進めたことはいい思い出です。
・大石選手
もともとオンラインでレースをするのが好きだったからです。
・赤羽選手
2020年のネイションズカップで宮園選手の走りを見て、実車のモータースポーツに全く劣らないどころか、むしろ実車を凌駕する魅力を感じたからです。
・瀬田選手
父がグランツーリスモ3とハンコン(ハンドルコントローラー)をプレゼントしてくれたことがきっかけでした。
・三宅選手
幼い頃に父がグランツーリスモ3をプレイしていたのを見て始めました。
・上野選手
一緒に練習をしていたグランツーリスモプレイヤーのなかに、JEGTで活躍する選手が何人かいたことがJEGTを目指すきっかけになりました。『JEGTというシリーズ戦のレースがあるんだよ』と聞いた瞬間から目指していました(笑)
・大石選手
チーム戦がある国内唯一の大会だったからです。
・赤羽選手
昨年JEGT認定ドライバーの方と走る機会があり、JDSの存在を知りました。力試しにJDSを受けるだけのつもりでしたが、日々練習を重ねているうちにより高みを目指したくなり、JEGTに出場したいと思うようになりました。
・瀬田選手
2021年末ごろに友人から誘われたのがJEGTを目指したきっかけです。
・三宅選手
JEGT初年度のトップドライバー達の走りを見て、自分も目指したいと思いました。
・上野選手
自分の強みは、より上手くなるために常に工夫をしているところです。さまざまな方のリプレイを見て真似をしながら、日々研究や試行錯誤を重ねています。ドライビングの特徴は、どんな状況でも自分のペースを守り切るところです。周りを走ってるマシンや自分のマシンのコンディションなど、多くの情報が飛び交うレースのなかでも焦らず立ち回るように意識をしています。
・大石選手
ドライビングフィールの好みとして、オーバーステア傾向のマシンが好きです。
・赤羽選手
どんな時も「走ることそのもの」と、「走りを探求すること」を楽しめることです。
・瀬田選手
レースでの安定感が私の強みです。予選で下位に沈んでも、冷静な判断力と戦略を武器に、決勝で挽回する走りを組み立てます。ドライビングの特徴は派手さではなく常に効率を意識しています。
・三宅選手
走りの安定感と勝負強さが武器です。
・上野選手
いたらない点も多々あると思いますが、JEGTを通してさまざまな事を吸収して実のあるレースができるよう頑張って参りますので、応援のほどよろしくお願いいたします。
・大石選手
stiチームをトップリーグに押し上げるために全力で頑張ります!stiチームの応援をよろしくお願いします!
・赤羽選手
初めてのシーズンに少し緊張感はありますが、憧れの選手達と競い、そして心から信頼できるARTAのチームメイトと共に上を目指せることに喜びで胸がいっぱいです。狙うは頂点。どうかARTAの応援をよろしくお願いします!
・瀬田選手
JDSをAランクで通過という平凡な成績ですが、出場する以上は全身全霊をかけてチームをチャンピオンに導けるよう頑張りますので、皆様応援をよろしくお願いいたします!
・三宅選手
しっかりチームでの役割を果たせるように頑張ります!応援よろしくお願いします!
ドラフト指名選手はJEGT基準の厳しいセレクションを突破した実力者だけあって、アンケート結果からは初指名とは思えない自信が垣間みえた。
チーム成績の向上はもちろんだが、ルーキーだからと遠慮せず自身の成績も貪欲に追求する姿勢が期待できる選手ばかりだ。
JEGTでの実績は当然まだないが、2022年シーズンを盛り上げて今後の歴史を作っていってくれることは間違いない。
また、今回のアンケートでは、eモータースポーツをはじめるきっかけは些細なことだった選手が多いこともわかった。
この記事とインタビューをきっかけに、来年のJEGTドラフトを目指す選手が出てくることにも期待したい。